戯言。
2003年11月07日(金)  ナッシュ(外伝後)の日記・その2。

やべ、面白いわ日記(笑
ネタは出るんだがちゃんと起承転結にならんのが痛いところ。
それをこんな書き方で誤魔化すヘタレ人間約1名....


*****

△月×日

今日もいい天気だった。
雲ひとつ無い青空が広がっていた....俺の心中とは裏腹に。

そう、朝っぱらからあいつに出会ってしまったのだ。
だいたいな、俺は好き好んでこんな顔カタチに生まれてきたんじ
ゃないっつの!
それを「男にしておくのは勿体無い」とか「透けるような白い肌」
とか言われても嬉しかないわッ!
挙句の果てには赤い服着たあいつに背後から羽交い絞めにされて
「貴方には赤が良く映えますね....」だぞおい。
自意識過剰にも程があるってもんだろ?
.....................ま、発言自体は否定しないけどな。

そんなこんなで行く先々でカミューに拉致られそうになったかと
思えば、今日に至ってはあの小生意気なガキ....ルックにまで遭遇
してしまった。
ササライ様と同じ顔で疑問系命令してくるんだぞ、さすがの俺で
も慌てるって。
カミューと睨みあってる隙になんとか逃げおおせたのが救いだっ
たな。この点でだけは礼を言っておく。

で、無事仕事は終わらせたものの疲れ果てて宿屋に戻った俺を待
っていたのは宿屋の主人の笑顔だった。
主人に「あんたの知り合いって男前が来たから部屋に通しておい
た」って言われた直後、一瞬あの黒い笑顔が目の前に浮かんだ。
あいつなら....カミューならやりかねん。
というか似たような手口で夜這いかけられそうになったし。
あれ以来熟睡できず、俺の疲労はピークに達していた。
でも部屋に戻らないわけにはいかない。
こうなったら実力行使も選択肢のうちだよな、正当防衛だ。
意を決して自室のドアを開けた俺の目に映ったのは、赤。
いつもの、赤、だった。

「お〜、お疲れ。そろそろ終わった頃だと思って迎えに来た」

しばらくぶりに聞いたあいつの声。
それに安堵したのと張り詰めていた気が抜けたのとで、思わずド
アにもたれかかってずるずると座り込んでしまった。
そしたら「そんなに疲れたのか?今回の任務」と言って頭をぽん
ぽんと撫でられた。
他の奴だったら子ども扱いするな!と言って抵抗するんだが、シ
ードにこれをされると何故か安心する。

そのまま立たせてもらってベッドに転がって。
最初は互いの近況報告のようなたわいない会話だったんだが、つ
い俺がエキサイトしてここ最近の苦労への愚痴を延々と語ってし
まった。
その最中ずっと、俺の横に腰掛けて話を聞きながら指で髪を梳か
れて。落ち着いた。
実際カミューの話あたりで結構キレかけてたと思うんだが、それ
でも俺の髪を梳くしぐさは相変わらず優しくて、安心した。
シードって普段はちょっと意地が悪くて大人気なくて俺様なんだ
が、俺が本当に参ってる時はとても優しい。
で、そのまま久しぶりに熟睡しちまって今に至る。

この日記をつけてる今、横のベッドではシードが寝息をたてている。
昔は他人と一緒にいてこんなにも穏やかな気分になれたことは無
かった。家族....いや、ユーリと一緒にいる時でもここまでではな
かったような気がする。
なのに、何故なんだろうな。
赤の他人の筈なのに、ただいるだけでこんなに落ち着くのは。
何時の間にか、家族よりも近い場所にあいつはいる。
そして、そんなあいつの存在に救われている俺がいる。
こんなこと面と向かって言えやしないけどな。

わざわざ来てくれて、傍にいてくれて。
ありがとな、シード。


******

最後はちょっと意味不明〜
てかシード出てきた途端にガツンと甘くなっちゃったような気が....
しかも何時の間にかワタシ的シーナツ論ちっくになってしまい収拾
がつかなくなってしまった(爆
そのうちなんとかするけど。


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