ディリー?闇鍋アラカルト
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2003年11月09日(日) |
有難うユーミン・・・1 |
もう25年以上も日本のポップス界をリードしてきた人がいる。 ユーミンだ。 ユーミンの歌は最近のヒット曲が歌われているだけでなく、20年以上前の歌が今尚歌われ続けている。その代表的歌の一つが卒業写真だ。
悲しいことがあると 開く皮の表紙 卒業写真のあの人は 優しい目をしてる 街で見かけた時何も言えなかった 卒業写真の面影が そのままだったから 人ごみに流されて 変わって行くわたしを あなたは時々 とおくで叱って
話し掛けるように ゆれる柳の下を 通った道さえ 今はもう電車から見るだけ あの頃の生き方を あなたは忘れないで あなたはわたしの 青春そのもの 人ごみにながされて 変わって行くわたしを あなたは時々 遠くで叱って あなたはわたしの青春そのもの
この歌を歌う女性は、高校生(中学生かも)だった頃を理想化しているかも知れない。少なくとも、卒業写真の彼が心の支えになっているようだ。優しくて、純粋で、ひたむきで大きな理想を内に秘めて・・・卒業写真の面影そのままの彼を見て何も言えなかったのは、自分が変わってしまっている事に気付いているからだろうか? 毎日の仕事、雑用、人間関係、ラッシュアワーの人波にもまれて、あの頃の理想はしぼんでしまったように思える。こんな事をしたら他の人はどう思うだろうか?もう大人の世界で仕事をしているのだから学生気分じゃいられないのに・・とか、どうしても思ってしまう。 でも、幾ら理想がしぼんでも曇っても、卒業写真を開きさえすれば思い出す事が出来る。わたしの青春、わたしの青春そのもの・・・。 「わたしは安易に流れているのではないだろうか?」とか「やっぱりおとなとして生きていくためには切り捨てなくてはならない事もあるけれど、ひょっとしたら、もっと大切にしなくてはならないものも少しずつなくなっているのではないか」という恐れもある。 そんな時彼を見かけた。 彼は優しい目をして、やはり彼があの頃話していた理想を実現しようと、今も希望に燃えているように見える。 あまりにもまぶしい彼。 むかし、わたしもあの彼と一緒にゆれる柳の下を通ったのだけれど、今も電車で同じ道を眺める事は有っても、同じ気持ちで歩く事はないと思う。 わたしはもう彼と違う道を選んでしまった。でも彼には青春時代そのものの行き方をそのまま続けて欲しいと思う。 そう生きてくれれば、そう生きている人がいるだけでわたしは勇気付けられる。 その人はわたしの同級生だった。アルバムを開きさえすれば、いつでもその笑顔に会える。 それだけでわたしは勇気付けられる。 どんな悲しい事があっても、わたしの理想としたものはここにあるのだから。 彼は今遠くに生きていて、わたしの暮らしを知らない。 でも、今のわたしを知る事が有ったらきっと苦笑するのだと思う。「おいおい、あの頃話していたのとは違ってしまっているよ。」と。 わたしは確かに変わってしまった。あの人の前に姿を見せるなんてとてもできやしない。でも、あの人がいるという事、同じ時代を生きたという事、それはわたしが生きて行く上で支えであり、力なんだと思う。 アルバムの中に確かにわたしの青春があるのだと思う。 ・・・・続き・・・・
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