ディリー?闇鍋アラカルト
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2003年12月20日(土) 化石燃料・・・2

当然の事だけれど、化石燃料は殆どが地下に存在し、固形または液体で固定されていて大気中に逃げ出さない形になっている。天然ガスの場合は気体だけれども、やはり岩盤に遮られて、大気中には逃げ出さない。
それを掘り出して燃料として使用するなら固定されていた炭素は炭酸ガスとなり、大気中に逃げ出し温室効果を齎してしまう。それは当然の事だ。
どのように燃焼効率を上げようとも、それは必然だ。
地下のものを掘り出すなら、その分だけ地盤沈下も起こる。
もし、地球の環境を保全したいのならそうでない形を考えなくてはならないだろう。
そして、既に炭酸ガスが多くなり過ぎ、気候に悪影響を与えているという報告があるのだから削減に取り組んで当たり前なのだ。

大気中の炭酸ガスを固定するには植物に依る炭酸同化作用を利用出来る。
つまり、植物によって作られた燃料を使用している限り、炭酸ガスの放出と、炭酸ガスの固定とが行われるので炭酸ガスは増加しない。
現にブラジルではサトウキビからアルコールを作り、それで自動車の燃料としている。
さらに、植物は炭酸ガスを油やアルコールの原料に変えてくれるだけでなく、繊維や蛋白質も作ってくれる。
食料としても燃料として使えるだけでなく、紙や建材の原料としても使える事も特筆すべきだろう。
積極的に大気中の炭酸ガスを減らそうと思うなら、燃料のように固定されたものが再び大気に戻るものだけでなく、建材のように半永久的に固定化されたままの使用法も推進する必要がある。
しかし、砂漠化という事態も同時進行している。はっきり言って、これは人災なのだ。
ケナフや麻は、一年に3〜4mも生長し、森林の4倍の炭酸ガス固定率だと聞く。
森林を切り拓かなくても、こうした植物を栽培すれば砂漠化を軽減できるのだ。


いなっち |MAILHomePage

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