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■ 編入
5年生の新学期が始まってまだ1日か2日しか経っていないある日、 学校から帰ってくると 母が 「これからテストを受けに行くから」と言う。
訳も解らず 筆記用具を持って母とタクシーに乗る。
見たこともない 綺麗な広い敷地にあるその学校で 私は突然試験を受けた。
応対に現れたのは黒いベールを被り 黒い衣服を纏い十字架を首にかけたおばさん…
シスターであった。
シスターを見たのはこの時初めてで 私の中ではかなりのカルチャーショック(^-^;
翌日から果たして私はその学校に通うことになった。
真新しい教科書は無駄になり 地元区立小学校に通った日々とその日からお別れ。
新しく決まった担任の先生やクラス替えしたばかりの友達とも挨拶なしにお別れしたのだった。
弟が生まれた故に 私立の中学受験のフォローが完璧に出来ないであろうと父と母が考えた事からの編入学の決断なのだろうが…
当事者は全く青天の霹靂。
その上新しい学校は男子は1クラス、女子は2クラスと 男女がクラス別になっていた。
英語の授業が一年生からあって 5年生では中1の教科書を使っていた。
早速家庭教師をつけて特訓の日々。
ストレスを感じながらも 「いい子」でいることが自分には大切なのだと無言のうちに察知していて かけられた期待に答えるべく努力を惜しまなかった。
2010年06月07日(月)
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