みかんの日記
みかん



 マンガと家庭教師

小学5年生の頃のお小遣いは週に百円だった。

それで週刊少女フレンドを買う。
これが70円。
残りの30円で当時集めていた消しゴムを買っていた。

きれいな色のいい匂いの消しゴムが好きだった。

大体一個10円。


少女フレンドでは当時流行っていた
サインはVや金メダルへのターンなどが連載されていた。

夢中で読んでいた。

が、家庭教師の先生が来ると
読むわけにはいかない。

買ってきたばかりで
まだ読んでいないものを置いて勉強するのは
子供の自分にとってはキツかった。


更にはその家庭教師がそのマンガに興味を抱き、
読んでいい?と先に読まれるのは
無性に腹が立った。

自分が読んでからならまだ許せたが
読む前に読まれるのは嫌だった。
嫌だと言っても
いいじゃない、と言われて読んでいたのが
子供ながらに許せなかった。

その家庭教師はT大法学部に現役で入った
頭のとてもいい人だった。
在学中に司法試験に合格したらしい。


が、そんなこともあって、
自分ではどうしても好きになれない人だった。




2010年06月17日(木)
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