みかんの日記
みかん



 その人となりが判る

このような状況になると
周囲の人達の反応で
思いがけずその人となりが判ってくるものだ。


優しいと思っていた友達が面白そうに
座った私を意味ありげに見下ろしたり。


仄かな憧れを抱いていた若い男性の先生が
そのような描写のある箇所をわざと自分に指名して音読させたり。

宮沢賢治の「よだかの星」のあの一節は今も忘れられない。



今思えば
よく登校拒否にならずに通ったものだと思うが、
それは自分の周りがそんな人達だけでなかったからだと思う。

全く何の態度も変わらず、温かく接してくれた友人や先生方、シスター方…。


またそんな冷たい仕打ちをする人達にさえも憎悪は抱かずに
「いい人達なのだ」と自分自身に言い聞かせてきたのだと思う。

その人達に対し自分は背中を向けず
親しみを以て接していたのだから。


悪の本質に冷静に目を向けず、
「よいもの」と自身に言い聞かせながらそれに馴れていく…。


今までの斯様な自分の姿勢に対し
この頃は疑問を感じてきている。

2010年06月28日(月)
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