みかんの日記
みかん



 怪しい先生

当時の学校の校長はシスターだったが
英語の先生を紹介して下さった。

奥様が同窓生で故人。
男の子が二人いらっしゃる先生だった。


しかし、この先生、
どうも怪しい先生だった。

他にも二人同級生が習っていたが
お父さんが死別されていたお友達宅では
不自然にお宅に居座ったりと
怪しい行動をしていたらしい。

シスターの人を疑わない心を逆手に取って
同じ後輩の生徒宅で何か目論むとは以ての外。

教えてもらう場所はとある教会のお部屋。
テキストは全て先生の手作りで
それを訳して勉強していくスタイルだったが、
内容的に怪しい部分があった。

訳していく自分も口にするのを躊躇う表現があった。

しかしそれに動じると相手の毒牙に嵌るので
知らん顔してスルー。

ギラギラした中年の男の汚い顔が見え隠れし
気持ちが悪い、と思った。

しかしながら誰もそれに対し
紹介して下さった校長様に苦情は言わなかった。

亡くなった奥様はきっと悲しんでいただろう。

2010年09月02日(木)
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