kaorinのしょーじき日記
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2002年09月10日(火) まっててね

一年前海の向こうで起きた事件のことを
私はテレビで知りました。

見てその瞬間、
”絶対に戦争になる。
 日本はどうなるんだろう。
 この子は・・どうなるの?”と
骨折で入院している息子を抱きしめました。

息子は何のことかわからないけれど
”ひこうきがどーんしちゃうの?”と
何度も何度も繰り返し放送される
ビルの倒壊シーンをみつめていました。


あれから1年、あの事件の余波もあって
私は派遣社員よりも今の仕事につくことを選んで
毎日仕事をしつつ、こうして日記を書いています。


日本も戦場になることはなかったけれど
それ以上のわけのわからない泥沼の中に
いるのかもしれません。

家族を殺したり、
わけのわからない事件の報道を聞く度に
どうしてそんなことになっちゃうのかなと
半分うんざりしながら
2年前・・あの事件の3ヶ月前に
なくなった祖母のことを思います。

私にとって祖母
とても影響のあった人物だと
亡くなってから感じています。

戦争で最愛だった夫を亡くし、二人の息子を
同じく戦争で夫を失った病弱な姉と一緒に
育てた祖母は最後に話したときに
”戦争は何もかも変えてしまう。
 どんなにひとりでがんばっても
 時の運ってものがある。”
 そんなことを話してくれました。

今でも祖母を思うと鼻の奥がつんとなって
目が熱くなります。

生きているときは私の母と嫁姑の争いがあったり
すごくしっかりしているから
家族でびびってばかりだったけれど。



”ねえ、おばーさん、
 長生きしてもつらいことが多いと言っていたけれど
 おばーさんはけっこう楽しそうだったよ。
 
 コーヒー飲むのが好きで
 新しい電化製品や格好いいものが大好きだったよね。
 私もおんなじ。

 おばーさんが小さいとき私に言っていたように
 お魚の骨をとってくれる旦那さんと
 かわいい息子と元気にやっています。

 これからどうなるかしっかりこの目でみていて
 またおばーさんに会えたとき
 かおりが報告してあげる。

 だからおばーさんも私と健ちゃんと武士を見ていてね。

 いろいろ心配かけてごめん。
 で・・ありがとう。
 また会うときまで
 きちんとそこで待っててね。”


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