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2003年03月23日(日) 2003春、要注目新人

『千と千尋の神隠し』アカデミー賞獲っちゃったね。すごい。純粋に嬉しいね。いつか書こう書こうと思っているんだけど、この作品は「働くということ」についての本当に大切な部分にフォーカスされている。全世代に受け入れられたのは、意識的にせよ無意識にせよ、この部分に心を動かされたって点があるんだろうな。

さー、音楽の話でもしよう。だんだん暖かくなってきて、そろそろ桜も咲く頃。何か新しい芽吹きとともに気分も新鮮に刷新されるような時期だね。この2003年春、俺的にこれはちょっと素晴らしすぎて心奪われてしまうかも(すでに奪われているかもしれないが)っていう新人アーティストを。

それは、けっこういろんなところで俺が騒いでる、ザ・スリルズ!!

こいつらは『君といた夏』のような、本当に甘酸っぱくて切なくて、ハッピーだった夏の太陽の日差しを思い出させてくれる最高の曲を連続でシングルで切ってる。なんで一曲に、こんなにも切なくなって彼女に電話したくなるような胸の高鳴りを込められるんだろう。また今年も二人で海に行こうね。俺は1st、2ndシングルの表題曲しかまだ聴いてないけど、それだけで2003年、俺にとって最高のバンドになるような予感がするよ。

メンバーの発言が素晴らしい。「夏の間ずっとかけてもらって、『2003年の夏といえば、スリルズのアルバムを聴いていたな』っていう風に、みんなにずっと記憶してもらえるような作品を作る」って言ってる。言えるか?これ。素晴らしい。

ポップスがまだ少年だった頃の、ポップスのマジックというのかな、黄金律というのかな、これを新人ながら鳴らしてるのが本当に感動的。ビーチ・ボーイズ、フィル・スペクター、マーヴィン・ゲイ、バート・バカラック、ザ・バンドそんな歴史に強く刻まれた偉人達と軽く肩を並べるような音楽だ。

アイルランドはダブリン出身だけど、U2なんかのように「重く」なってない。奇跡的にこいつらはダブリンの記憶から生まれたバンドじゃないな。それはメンバー全員が、仲間達と一緒にひと夏をアメリカ西海岸で過ごした経験が大きいって言ってるけど、俺も納得。偉大な先人のポップスを聴きながら生活してたら、音楽的に勝手にかなり成長しちゃうような雰囲気が、西海岸の途方も無い青空と山と海と森と草原と砂漠には存在する。

とにかく最高なんだ。嬉しくてたまらないんだ、俺。こんな音楽にまた逢えて。

単独来日と夏フェスの出演も決定。これは、追いかけなければ。


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