2003年09月01日(月)
世界陸上は殆ど見なかったけど、男女マラソンだけはしっかり見ました。 男子マラソンはメダルが取れなくて残念だったけど、一時期の低迷期に比べれば かなりよくなったでしょう。
その男子マラソンを見ながら(正確に言うと佐藤選手を見ながら)昨年秋29歳にして、現役を引退した選手を思い出しました。 「渡辺康幸」
大学駅伝のファンの方なら覚えているでしょうか? 早稲田のエース、箱根駅伝・出雲駅伝で活躍した早稲田の渡辺君。 それまでに多少の差があっても最終区間、彼が走れば何とかしてくれた。 「瀬古二世」って言われていた。 現在も1万m、高校記録(日本人)、学生記録、保持者。 瀬古(利彦)さんがコーチをしているSB食品に入社して、マラソンに本格的に転向。 本来なら今回の世界選手権にも出場していてもおかしくない選手だった。 彼が社会人になってマラソンシーズンになるとエントリー名の中に彼の名前を 探したものでした。
しかし、彼はアキレス腱痛に悩ませ続けた。 1996年にSB入社、アトランタオリンピックで10000メートルの日本代表になったけど、予選からレース自体を欠場。 その後、97年ニューイヤー駅伝も故障欠場、98年ニューイヤー駅伝に初出場、区間新記録を始めとして30K自己新、と98年4月の5000m、10000m2レースで完全復活といえる状態にカムバックしが、その年の12月に行われた福岡国際マラソンで33キロで途中棄権。
結局フルマラソンは大学4年の時に走ったびわ湖(2時間12分39秒)の1回だけとなってしまった。
その渡辺君が今春から早稲田のコーチになりました。 早稲田は箱根駅伝で昨年3位総合3位に浮上したが、今年は15位へ転落。 予選会から出場しなくてなりません。 来年のお正月、選手達がスタートラインに立てるように、古豪早稲田が復活 するように、若き新コーチに期待したい。
ご本人も言っているように、一度でいいから満足な身体でマラソンのスタートラインに立たせてあげたかった選手である。
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