rokoのNotebook

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日本語

2004年05月06日(木)


 子供の頃、祖母から「ご苦労さま」と言う言葉は、目上の人に対して使っては、失礼になるので、
 「お疲れさま」という言葉を使うように教えて貰った覚えがある。
 多分、その時に理由も教えてくれたのだろうけど、それはすっかり忘れてしまった。
 只、自分より明らかに年下の人に「ご苦労さま」と言われると不愉快に感じ、私自身は、
 誰に対しても「お疲れさま」と言うようにしてきた。
 しかし、最近、若い人たちに「ご苦労さま」と言われる回数が増えて、私が反対に記憶してしまった
 のかと自信を失っていた。

 何故こんな話を突然するかというと、某新聞に掲載されている「日本語の現場」の番外編として
 「ご苦労さま」について載っていたからである。

 以下、新聞の引用。
 「ご苦労さま」は、「ご苦労であった」から転じた言い回しで、主君が家来をねぎらう言葉だったと
 言われている。
 ただ、「かつては目上にも自然に使われていたのではないか」と考える研究者もいる。 
 旧日本軍では、上官に対して「ご苦労さまです」という挨拶を用いており、自衛隊の部隊や 
 救急隊なので、この伝統を受け継いでいる地域もある。が、この言い回しが使えるのは公的な
 仕事に関してだけ。
 私的なことに骨を折ってくれた上官に「ご苦労さまです」といえば、失礼に当たる。


 私の記憶は間違っていなかった。

 ところが、この事に関して、ネットで調べてみたら、「お疲れさま」も目上には使っては
 いけない、という説も出てきた。
 現に、そのように上司から教わったという人も多い。
 「ご苦労さま」「お疲れさま」のようなねぎらいの言葉は、基本的には目上の人には使わない
 そうだ。
 但し「お疲れさま」は、「お疲れさま“でした”」だったら良いという人もいる。
 
 だったら、代わりに何というか?
 「ありがとうございました」だそうだ。
 確かに「ありがとうございました」は、日本語で一番美しい言葉と言った人がいたけれど、
 それも状況に応じて変な時があるように思う。

 例えば、私は結婚前法律事務所に勤めていたが、毎日のように弁護士は外出する。
 その弁護士が「ただいま」と事務所に戻ってきた時に
 「お帰りなさい(ませ)。ありがとうございました。」ではなく、やっぱり「お疲れ様でした」
 が、適当だと思う。

 では、出かける時はどうか?
 これは、某サイトで問いかけがあった。
 「行ってきます」と言って出かける上司に何と行ったらよいか?
 これから疲れる事をしに行くのであって、まだ終わっていないのでから、「お疲れ様です」と言うのは
 変ではないか?
 この様な場面に限っては相手が上司であっても「ご苦労様です」でよいのではないか?
 というものである。
 上記の新聞記事に寄れば、公的な仕事なのだから、「ご苦労さまです」でも良いような気がするが、
 それでも上司によっては、「失礼だ」と感じる人もいるかもしれない。
 私は「行ってらっしゃいませ。お気をつけて」と言っていたけど・・・。

 それにしても、日本語って難しい。
 
 

 
 
 
 

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