2004年06月29日(火)
「オレンジディズ」と同じように、今クール欠かさず見ていた「愛し君へ」の 最終話。
四季が流産した事(前回、妊娠がわかった時点では「エッ、何時の間にか そういう関係だったの?」って思ったけど) 俊介の元婚約者と結婚するという嘘が、四季にわかった事。 四季が長崎に帰った俊介に会いに行った事。 何も知らない俊介が四季を一度は撥ね付けた事。 四季の上司にあたる降谷が長崎を訪れ、俊介に全てを告げた事。 「好きだから別れた」二人が「好きだから別れる事が出来なかった」事。 俊介にその日が訪れた時、隣には四季がいた事。 俊介が最後に見たものは、四季の笑顔だった事。
ストーリー的には、予想通りだった。 それでも、涙なしには見る事が出来なかった。 お互いを思いあい、お互いを必要としている二人の思いが通じ、本当の意味で、笑顔を取り戻した事に、テレビドラマだとわかっていても、安堵せずにはいられなかった。 地味だけれども、心の奥にしみじみと響いてくるドラマだった。
「ただ、彼と一緒に過ごす時間が楽しかっただけ」 「どんな人生にも行き止まりはなく、道は続いている。前に進めば、必ず、 道は開けている」
原作は、「解夏」(さだまさし著) 但し、ベーチェット病で失明する主人公とそれを支える恋人や周りの人々と いった設定以外は、内容は違う。 「解夏」は、仏教用語である。 古来、禅宗の修行僧は、師を求めて各寺院を行脚し、托鉢し、修行を積んでいるが、夏の90日間は「庵」に集まり、共同生活をしながら座禅をする“雨安居”と呼ばれる修行をし、それが終わると再び行脚へ旅立って行った。 この修行の始まる日を「結夏」といい、終わる日を「解夏」といった。 作品では、主人公の男性が失明するという恐怖と戦う行の中にいて、やがて、失明する瞬間には、その恐怖から解き放たれる・・・その日が彼にとっての「解夏」なのである。
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