2005年03月04日(金)
児童福祉法の改正の伴い、平成17年4月1日から小児慢性医療費助成制度が変更になると言う。
我が家の息子は、外見上、何処から見ても、健康優良児っていう感じだけど、先天性の心臓欠陥をもっている。 不幸中の幸いとでもいうか、自覚症状もなく、年に2回の心臓検査と今までに2度のカテーテル検査で、元気にすくすくと成長したけれど。 この病気「小児慢性疾患」に指定され、20歳のお誕生日の末日までは、この病気に関する医療費は免除されてきた。 ところが、今年の4月1日から、重症患者(人工呼吸管理又は酸素療法を行っているもの)と認定されなければ、医療費の一部を負担しなくてはならなくなる。 所得によって、上限が違うけれど、息子の場合、ちょうど健康保険で負担する金額と同じような額。 ということは、「助成制度」とは名ばかりで、普通の医療費と変わらない事になる。 却って「助成制度」の手続きをするための「診断書」は、普段助成制度の対象にならないのだから、この分、足が出てしまう。 息子は、19歳になるので、どちらにしてもこの「助成制度」の適用は、あと1年だったから、それが一年短縮されたようなものだし、一回の医療費も払えないほど高いというわけではない。 ただ、息子のような軽症者でも、今は年に2度の検査で済んでいるが、生後1年までは、1ヶ月に1度、通院していたのだから、それを負担するとなると、かなりの額になる。 世の中、政治家や官僚のお金に対する不祥事は後を絶たないし、どう見ても税金の無駄遣いと思える事が多い。 そういうしわ寄せが、何時も、弱いものに廻ってくるのである。 政治家は、選挙になると「国民のため」と言っているが、こういう弱い者虐めが「国民のため」なのであろうか。 これは「改正」ではなく「改悪」のような気がしてならない。
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