AS ‖BAGDAD Cafe‖ 暇喫茶的育児休暇

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日々つれづれ、育児休暇中の日記です。(2002/8-2003/3)
その後ぐら小学4年生、ぐり小学2年生になり
中学受験を視野に入れた勉強の記録

2002年11月20日(水) 私とおかあさん

うちでとっている某新聞に週に1回「わたしとおかあさん」というインタビューが載る。けっこう楽しみにして読んでいる。各界の著名人が自分と母との思い出や関係を語るエッセイみたいなものです。■LINK

これを毎週読んでいるとあたりまえだと言えばあたりまえなんだけど、母親が子どもに与える影響って良くも悪くも本当に大きいものなんだと思うと同時に、自分では子どもに覚えておいて欲しいなんて思ってもいない些細な言葉や行動を、子どもは大切に心のなかに持っているものなんだと思う。

私自身のそういう記憶は自分の成人式の時、私は着物なんて着なくても・・・なんて思っている典型的なちょっと斜に世の中を眺めている大学生だった。そんな私に「せっかくだから・・・」と着物を着せたがった母。うちは普通のサラリーマン家庭なのでそう贅沢をできるわけでもなくて、着物は確か普通のものをリーズナブルに手に入れたものだったように思う。でも「帯だけはいいものを」と母と帯を選びに行った時に母が手にした帯はそれこそうちには「不相応」な値段のついたものだった。でもその帯を眺める母の本当に本当に嬉しそうな表情に「そんな高いのいらないよ〜」という言葉を飲み込んだ。

母にしたらその贅沢な帯は「長い子育て」の終わり、ここまで曲がりなりにも育った娘を誇らしく思う気持の表れだったのかもしれないと今になって思ったりもする。でも、あの表情を思い出すだけで何だか切ない気持になる。まあ、いろいろ母とは葛藤もあったのだけど、その表情を思い出すだけであたたかい気持になって何もかもいい思い出のように感じてしまう。

私の子どもたちも、私自身が思いも拠らないことばやしぐさを、私が将来いなくなったとしても記憶として心に抱いていくのかと思うと、ただそれだけで母親冥利につきるような気がする。ま、それがいい思い出であることを願うばかりだけど。

今日がぐら、4日ぶりの保育園なのでバイバイするときにちょっと泣き顔だった。紅葉も盛りを過ぎて道の大量の落ち葉のなかを走るのが最近のぐらお気に入りの遊びだ。
さて、今日はクリスマスの電飾を取り付けるか〜。リースも出すぞ。去年と違って今年はぐらが言葉で喜んでくれそうだから楽しみだなあ。
話は逆戻りするのだけど、個人的にはこの「わたしとおかあさん」の数学者の森 毅さんのお母さんが好きです。新聞を切り抜いて持っているほど(笑)

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