ねぇそうる。愛してると１００回繰り返してみたところで。
あたしのほんまの気持ちは。あんたには届かない。
あたしの感じる気持ちはあたしにしか分からないもので。
どんなに伝えられたと思っても。分かってもらえたと思っても。
結局あたしの気持ちはあたしだけのもので。あんたには完全には届かない。

なんかね。急にそんなことを考えて。とてもとても怖くなってしまった。

もう４年半も一緒にいるのに。埋まらない距離がもどかしい。
あんたを瞳に映しても。あんたの声を聞いても。あんたに触れてても。
ふとしたときに感じる距離。微妙な隔たり。
それがとても悲しくて。うまく言えんけど怖くなってしまった。

あんたがちょっと出てくる用事があって。
あたしの仕事もちょっとだけ早く終わって。
平日やのに会えることになって。ほんまに嬉しかったのに。

言ってほしい言葉を。ちゃんと言ってもらえんかったり。
聞いてほしい話のときに。そっけない態度をとられたり。
ひとつひとつは小さなことやけど。積み重なると痛くて。
腹立たしくて。悔しくて。しんどかった。

今日は会うんじゃなかったなぁとか思った。
あんたもそう思ってる気がした。

ねぇそうる。あたしはあんたが大好きで。
こんなにも飽きることなく。あんたのことを考えてるのに。
それでもすれ違ったりぶつかったりして。うまくいかんよね。

あたしはあんたの気持ちを分かりたいし。
あんたもきっとあたしの気持ちを分かろうとしてくれてる。
それでも。やっぱりお互い考え方とかは違うから。
どんなに思い合ってたとしても。ズレが生じる。

あたしはこう思うのに。なんであんたはそう思うんやろう。
あたしはこうしてほしいのに。なんであんたはそうするんやろう。
こう思ってくれると思ったのに。こうしてくれると思ったのに。
なんで。なんで。なんで違うんやろう。

なんか今日はその繰り返しやった。

あぁ。なんやろう。うまく言えんくて歯がゆいけど。
今日のあたしは。あんたと別々の個体であることが苦しかった。
どんなにがんばってみても埋まらん距離を感じて苦しかった。

ねぇそうる。あんたとあたし。最初からひとつならよかったのに。
そしたらお互い。何もかもすべてが通じ合えたのに。

距離もズレも生まれんくらい。ひとつになれたらいいのに。