***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2004年12月25日(土)愛し愛されて。

久しぶりに目を見て。好きって言った。
まつ毛が長くて。切れ長で涼しくて。
いつもあたしを見守ってくれるその目を。
吸い込まれそうな思いで見つめながら。好きって言った。

好きな人に好きって言える幸せに潰されそうになった。
たったそれだけのことやのに。そして今さらなことやのに。
こんなにも締め付けられる自分が怖くもなった。


ちょっと飲みすぎたんかもしれん。
ちょっと酔ってたんかもしれん。
いつもの流れの途中のことやった。
あたしの服に手をかけて。1枚ずつ剥いでいくあんたに。
ちょっと意地悪したくなって。その顎をくいっと上げて。あたしの目を見させた。

「ん?」って言ったその顔が。かわいくてたまらんかった。
いいところを邪魔されたって感じの。ちょっと不満な「なんやねん。」って顔。
純粋に止められた理由が分からんくて。不思議そうな「どしたん?」って顔。
なんとも言えんその表情。ただそれだけのものにあたしはやられた。
胸の奥がじんじんして。口づけたい衝動にかられたけど。
伝えたい気持ちがそれを越えたから。あたしは言ってみた。

なぁ。分かってると思うけどさ。あたしあんたのことめっちゃ好きやで。

言い終わらないうちから。鼻の奥がツンとして。
ぶわーっと涙が溢れてきたから。自分でもびっくりした。
頬を伝って。首を伝って。胸まで流れたその雫を。
あんたは少し笑って。小さく舌を出して嘗めとった。

なんやねん。それぐらいめっちゃ分かってるっちゅーねん。

そう言ってあんたは。あたしの頬をむにっとつかんで笑った。
笑ったかと思ったら。急に真面目な顔をして口づけてきた。
ようやく望んだものが与えられて。あたしはさらに苦しくなった。

たったひと言の「好き」が。抑えてた気持ちの鍵を外した。
嘘偽りのない自分の声を自分で聞いて。
あたしの心の奥は。あたしに語りかける。

そうか。あたしはこの人のことが好きなんやね。
この人がいいんやね。この人じゃなきゃあかんのやね。

そんなもう何百回思ったか分からんことを。また新しい事実のように知って。
もう何百回流したか分からん涙を。また新しい幸福のように零して。

ねぇそうる。あたしはまたあんたに溺れた。
暗い夢の世界で。甘い快楽の波間を漂いながら。
知り尽くしたはずのあんたという海で。溺れて泡になった。

愛し愛されて。泡になって。あんたに溶けていった。





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