2002年09月27日(金) |
SSS#24「瀬戸口VS? ほのぼのと」 |
終わった〜vvv なんとか日付の変わる前に仕事終わりました! 走れ!バイク便!!(酷) でもこれで休日出勤しないですみましたよ…ほっ。 ちなみに届いた先方はこれから朝まで打ち合わせでしょうな。(爽笑)
たまりにたまったメールとびびえすへのお返事、明日にはお返しできそうです。 えっとですね、それから。 先日私が運を使い果たして(?)踏みましたキリSSを頂きました。 それを明日アップ出来ると思います。ふふふ、いいですよーv瀬戸口がカッコ良くて…v そしてセトハヤスキーで善速好きな方にはたまりません!というお話なので、どうぞお楽しみに〜v
サイト管理できていなかったお詫びと言ってはなんですが、短いお話を。
【おるすばん】
重く雲が垂れ込めた空を、青年は見上げた。 ただでさえあちこちに跳ねて硬い赤茶色の髪は、湿度を含んで余計に収まりが悪くなっている。 どこか重いような気のする服の肩を、しきりに気にした。 愛読しているファッション雑誌に載っていたものを参考にした服は、下ろしたてなのに青年の身にぴたりと馴染んでいる。 背が高くて足の長いすらりとした体型は、こういうとき非常に特だと感じる。 気圧が、また下がった。 青年の足取りが速まる。 雨が降り出す前に目的地に着きたい。 折角苦心した最新流行のスタイルも、目的の人物に見てもらう前にずぶぬれになったら意味がない。 殆ど小走りになっていた瀬戸口の足が、一軒の家の前で止まった。
表札には違う名前が入っている。 けれども、郵便受けの扉の上には「速水厚志」とボール紙にサインペンで書かれたものが留めてあった。 青年は門柱の呼び鈴を無視して敷地内に不法侵入すると、遠慮なくスチールの扉を叩いた。
「あっちゃーんv」
次の瞬間、美声がご近所に響き渡る。 幸い周辺の住民は、疎開していて殆ど居なかった。 数秒待って返事がもらえなかった男は、勝手にドアのノブに手を掛けた。 鍵は掛かっていなかった。 男は躊躇いもなく、不法侵入を続行する事に決めたようである。玄関に上がりこむ。半径一キロメートル以内に人の気配はない。
「にゃああああ」
いや、ネコなら居たようである。 猫はこの家の主人が帰ってきたのと間違えたようで、餌をねだりに出迎えてきたらしい。 その証拠に侵入者が速水ではないと見ると、人間の目から見てもはっきり判るほどに厭そうな顔をした。瀬戸口が苦い顔になる。 速水の家の猫は、名前をマイという。 奇しくも速水と大の仲良しで、瀬戸口と運命のライバル(?)という仲である芝村のお嬢さんと同じ名前である。 別に名前の影響を受けたものでもあるまいが、瀬戸口は猫のマイに嫌われているようだった。 瀬戸口は比較的動物が好きで、小鳥とお話できる程度には動物にも好かれがちだったので、猫に嫌われるのは(特に大好きな速水の猫から嫌われるのは)哀しい出来事だった。 なので今日も瀬戸口は、ある種不毛な歩み寄りを試みるのである。
「腹へってるのか?ネコ缶開けてやろうか」 「んげぇ〜!」
瀬戸口の折角の親切な提案に、猫はその可愛らしい容姿からは想像もつかないような濁声で答えた。瀬戸口のこめかみの辺りがひくりと震える。 ちなみにこの猫は速水の前でこんな鳴き方をした事はない。瀬戸口の知る限りは。
(相手は猫だ。怒ってどうする!)
両手を握り締めて深呼吸する瀬戸口を尻目に、猫はさっさと玄関の方へと歩いていく。 上がり口に敷いてある薄手に玄関マットの上に、ちょこりと座り込んだ。 瀬戸口にはピンと来た。 速水を待つ気なのだ。 そして速水が帰ってくるなり、愛らしい声で鳴いて主人の愛情を独占しようという腹だ。そうに決まっている!
「負けるか!」
妙な闘志を芽生えさせ、瀬戸口は負けじとその隣に座る。 もちろん正座で。
***
「すっかり遅くなっちゃった…」
買い物から帰った速水は、傘の雫を切りながら重いビニール袋を持ち直す。 勿論少年は、この扉の向こうで二匹の猫(一匹はずいぶん大きい)が、玄関先に行儀良く座って彼の帰りを待っていることなど知る由もないのである…。
Fin ――――――――――――――――――――――――――――――――――― CDドラマで瀬戸口が小鳥とお話しているのにたまげました。 来須ならともかく…。瀬戸口、貴方まで…;
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