周回遅れに気をつけろ!
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2005年07月03日(日) |
中日ベンチウォッチング(その2) |
7/1の中日vsヤクルト(神宮球場)観戦話の続きです。
私がベンチウォッチングを始めたのは、 二回表の中日の攻撃から。 初回にいきなり3点を取られはしましたが、 試合はまだ始まったばかり。 レフトスタンドは、まずは1点ずつ返して行こう、 とばかりに盛り上がっていますし、 ベンチの様子がよく映る高校野球のこういう場面でも、 選手達が大きな声を出して闘う気持ちを前面に出しています。 で、二回表の中日ベンチの雰囲気はというと、
……………皆さん、お通夜ですか?
選手は皆、揃いも揃って腕組みをして身動きもせず、 厳しい表情でただじ〜っとグラウンドを見つめているばかり。 声を出している選手なんて一人もいませんし、 皆自分が腰掛けている場所から動こうともしません。 非常に重苦しい空気が漂っているようです。
得点がなかった2、3、4回のいずれも、 ヒットでランナーが出ても、その様子に変わりはなく、 選手同士が言葉を交わすこともほとんどありません。 そんな動きのないベンチの中で、ただ一人、 投手の山本(昌)だけ汗だくになっているのが印象的でした。
負けているといっても、まだ序盤。 スタンドの観客は熱く応援しているのですが、 選手というのは意外な程クールなものなのですね。 でもヤクルトや横浜の選手は、負けていても ここまで暗くはなかったような気がするんですが…。 これは中日選手の特性? 「負けている時は笑ってはいけない」という、 スポーツ科学に於いては、もはや時代遅れとなった 精神論が未だに健在とか?
しかし、そんなお通夜状態のベンチの雰囲気も、 五回表の猛攻で同点に追い付くと様変わり。 選手の表情も明るくなり、選手同士の会話が始まり、 ベンチの中を行き来するという動きも生まれたのです。 結局、五回表は同点止りでしたが、 以降の回もベンチの雰囲気は明るい感じでした。
中日ファン以外には興味ないことで 一つ気が付いたこともありました。 試合展開で雰囲気が変わった選手達と違い、 負けていても、同点でも、勝っていても、 中日側が攻撃の時も守備の時も、変わらず立ち上がった状態で、 時に手に持った手帳を覗き込み、また書き加えながら、 一球毎にグラウンドに向かって声を出している方がいたのです。
誰でしたっけ?と気になって 帰宅してから調べてみると、秦捕手コーチでした。 腰を降ろすのは攻守交代の時だけで、 後はず〜っと立ちっぱなしで声を出していました。 何か有用なデータ・アドバイスでもしていたのでしょうか? 両軍合わせて300球くらいの投球毎にです。
この試合一番のお疲れさまは、秦コーチに決定!(笑)
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