周回遅れに気をつけろ!
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7/1の中日vsヤクルト(神宮球場)観戦話の続きです。
昨年の中日優勝における陰の功労者は、川相選手と信じる私。 それまでの中日の選手と言えば、 皆どうしようもなく送りバントが下手で、 何度となくイライラさせられていたのですが、 昨年は随分成功率が上がったように見えたからです。 だから1点差ゲームにも強かったと。
バントの指導以外にも練習への取り組み方等、 色々面倒を見てくれていたようで、 「川相さんの加入が大きかった」と インタビューで答える選手も何人かいましたし。
ですから、川相選手が登場すると非常に嬉しい私。 今回もしっかり出番があり活躍を見せてくれて、大満足です。
同点で迎えた8回表、無死1、2塁の場面で打席に立つのですが、 川相選手効果は恐らく無死2塁の段階から あったのではないかと思います。 これは落合監督の演出なのかもしれませんが、 ランナーを2塁に置いて、8番の谷繁が準備する直前から 川相選手はベンチの外に出て素振りをしていたのです。
「谷繁の送りバントが成功しようがしまいが、 次の俺がバントを決めて、 ランナーは確実に3塁に達しちゃうからね」と ず〜っとプレッシャーかけ続けたのではないかと。 その効果あってか、谷繁はバントは失敗したのものの 四球を選んで出塁し、無死1、2塁。
「バッター川相」のコールに湧く中日応戦席と、 諦めのため息が出たヤクルト応援席。 この球場にいる約13,500 人全員が 川相選手が何をし、どうなるかが分かっているからでしょう。 しかし、この時の対戦投手である川端にも球威があり、 簡単にはバントができなさそうにも思えました。 谷繁も2球失敗しているくらいですから。
少し不安を抱きながら見つめていたのですが、 1球目、猛然と間合いを詰めてくる1塁手、 ボールは後方に飛び、失敗! やはり川端の球威が勝ったか?
そして2球目。 140km/hで飛んできたボールが木に当たったとは思えないくらい。 見事に勢いが殺された緩い球足で 古田捕手の2mくらい手前に転がり、成功!! 素晴らしすぎます。
もちろん中日応援席は大喝采。 川相選手がベンチに戻るまで、その拍手は続きました。 この美技がどれ程凄いことだったのかは、 誰もが認める所だったのでしょう。 私の周りにいたヤクルトファンの皆さんも 拍手をしていたくらいですから。
巨人離脱絡みの浪花節的要素もあるでしょうが、 野球人として川相選手は愛されていますね。(嬉)
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