ボビー・ウォマック。癖になるといえばこれほど癖になった人もいないです。 先週、エリカ・バドゥのMama‘s Gunを聴き直してから、一気にソウルの世界に引き戻されてしまいました。 となると、ぼくの場合どうしてもボビー・ウォマックから聴きなおし。 これが日本のロックだとはっぴいえんど。ジャズだといまならウォン・ウィンツァン・トリオなんですけど。 ベースなんですよね。これを押さえとかないと不安になる、というか、聴くと落ち着くというか。
ウォマックというとやはりPOETです。一連のPOETシリーズはよく聴くんですが隠しだまの様にあるのがWOMAGICというCD。 たぶん、手に入れるのにてこずると思います。国内盤はあっという間に廃盤になったし。 この人はレーベルとのトラブルが多く、移籍も多くてリリースが不安定なんです。それとかっこいいぐらいエキセントリックだし。突然販売中止とかもあるらしいのです。
数々のミュージシャンからのリスペクトを受けています。特にロック系に強くて、ローリングストーンズやエリック・クラプトンは彼と共演したり彼の曲を取り上げたりしています。
ちょうどこのころはストーンズやクラプトンとわぁわぁやってたころ。 Make love to youのクラプトンのギターは渋くて痺れます。 だからこのアルバムはコアなソウルファンには無視されてる事が多いです。だけどカーペンターズでも、キャロル・キングでも 平気でじゃんじゃんカバーするひとですよ。ぼくは好きだけどな。
全体はいつものウォマック節。この人を聴いた人は、まず言葉の多さとテンションの異様な高さに辟易しがち。 そこをぐっとこらえると、ほらほらもう抜けられなくなってる。。。そんなかんじですね。 歌は恋の歌。しかも例によって「濃い」。バックの演奏がとてもクールでタイトなんで歌が引き立っています。
前の日記に「気がみなぎる詩」と書きましたけれど、「気がみなぎる」とはまさに彼のこと。優れたソングライターでもあるんだけど それを凌駕する気のみなぎり方なんです。
ロニー・ウッドが描いた彼の肖像画もかっこいいですけど、それはまた別のCD。 それもいいです。 昔は苦しい時、とにかく聴きました。今は歌を見渡しながら聴いてます。もちろん原点に戻りたくなったら即、ですけれど。 今日は一日、ウォマックを聴いていよう。 ではでは。
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