台風の影響の強い風が吹いています。 陽射しは強烈で、積乱雲もとても巨大。きょうも「熱帯」です。
ホームページの掲示板に書きこんだ平井堅さんの「大きな古時計」。結構評判いいみたいです。彼の小さいころの愛唱歌だったとか。 この歌は今から100年以上昔のアメリカの童謡。原題は「Grandfather‘s Clock」。歌詞は放送作家の保阪康午氏の訳詞です。 古時計の年数が”ninetyyears”となっているのを「百年休まずにチクタクチクタク」となってます。歌いやすさからでしょうね。 ちなみに、CDジャケットは彼の小学校時代の古時計の絵を使っているそうですよ。
では、本の話を。「からくり民主主義」高橋秀美・著・・・硬そうなタイトルでしょ。たしかに硬いんだけど苦笑いしてしまうんですよ。この本。 「ありゃあ」ってかんじかな。深刻に思う人もいるだろうけれど「これが日本だよなぁ」と思う人も多いんじゃないかな。 解説が村上春樹氏です。かれも困りながら苦笑いというか・・・。 さらに本の話。 田川未明さんの「溺レルアナタ」が9月のはじめに発売されます。掲示板に来てくれている「ミメイさん」です。ホームページのリンクからご覧ください。
ゴザンスからのオンデマンド出版。これから増えていくと思います。編集の省力化とコスト軽減は確実で、システムが確立されれば出版界はドラスティックに変わるでしょうね。
さらに本の話。 「文藝春秋9月号特別編集号」これは宝物です。いつでも読めるよう、おいて置きます。 内容が豊富。水準点は高くにあります。 まず、松本隆さんを読み、続いて車谷長吉さん、高橋順子さん。 「喝」が入りました。 116人もの言葉のエキスパートが語っています。刺激に満ちています。 しかし、詩人が少ない。高橋順子、ねじめ正一、松本隆、宗左近、阿久悠、永島卓。歌人で目をひいたのは岡井隆、福島泰樹、黒田杏子。 他にもおられたと思いますが、少ないですね。
そしてだれもが現況を憂いています。ならば流通が目撃されている現代詩はどこにいるのか。。
ぼくはあえて、詩の専門誌への投稿は避けてきました。僕の詩とは異質な世界だから。読まない本に投稿しても意味がありません。 「婦人公論」は家の者が読めと言い、たまたまそこで選をしておられたのが井坂洋子さんだったので投稿したのです。井坂さんの詩集は読んでいましたから。 難しい詩はありません。選者がわざわざ「シュルリアリスムも読むように」というぐらい日常に貼りついた詩が多いです。
そこで松本さんの「美しく響く日本語」という文章に触れるとそれだけで体に響いてきます。日常から遊離するよりもさらにそのコアを抉り出す鋭さがあります。
そもそも詩を書き始めた動機が「はっぴいえんど」というバンドにあるのです。 たぶん、こういう出自を明らかにしている詩人はあまりいないと思います。 松本さんの詩を『読んだ』のではなく『聞いた』のです。
だから普通の詩とは違ってあたりまえです。 歌詞でもなく現代詩でもなく頭の中で「歌いながら」書く詩です。
うーん、ほんとに『喝』がはいりました。
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