| 2003年06月06日(金) |
One Quiet Night |
先月の末にリリースされたパット・メセニーの”One Quiet Noght”を聴いています。ある意味、画期的なアルバム。パット初めての全曲ギターソロのアルバムだから。使われているのはバリトン・ギターというアコースティック・ギター。
パット名義の作品は、グループでもソロでもとにかく仕掛けが凄くて、ダイナミックな一大パノラマを見せてくれるのだけれど、これほどシンプルなのは今までなかった。近い感覚だと「ミズーリの空、高く」ですが、これはベースのチャーリー・ヘイデンとのコラボレーションでした。
2001年11月24日、パットはギターだけを抱えてマイク1本の前でギターを弾きました。後の処理は一切なし。オーバーダブももちろんなし。 「ある静かな夜」の記録です。
昨晩、これを聴きながらゴザンスの800字を打っていました。 今日、昼過ぎにまた聴いてみると、音楽の「顔」が全然違うことに気づきます。 もちろん意識が今日は音楽に集中しているから、違って当然でしょう。「書く」ということに没頭している時の音楽は一種、メトロノームのような、ペースメーカーの役割を担っているのかもしれません。
音楽の表情をスケッチしたり、感覚をぼくのなかに流しこんだりしています。 もともとパットのアコースティック・ギターは好きで、ライヴでも、時々アコースティック・ギターのソロをやるんだけどギター・シンセなんかよりずっといいと思ってます。
今回は名もないB級バンドのナンバーから、有名な「ラスト・トレイン・ホーム」まで、さまざまなテンポで揺れる光のように曲が続いていきます。
昨日はなんの邪魔もなく「なっている」と感じていたんだけれど、静かな逞しさと「翳」をとても感じます。やさしい闇のような。
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