散歩主義

2003年07月20日(日) ふたたびウルリッヒ

昨日に続いてのツール・ド・フランスのお話から。
ピレネーステージの初日。最後の方に超級に匹敵する登りとそれをくだったあと1級の山岳へ登りきってゴールというコース。

ツールの山岳はカテゴリーわけされていて、強くなるにしたがって4,3,2,1級。さらに標高2000mを越えるような最難関を超級としています。それぞれトップから10位ぐらいまででゴールすればポイントとボーナスタイムがもらえます。山岳のスペシャリストの出番なわけですが、ここ20年ぐらいは平地も山もどちらも強い人がマイヨジヨーヌ(黄色いジャージ=総合タイム1位)を獲得してきました。それで一つのステージ(フランスではエタップといいます)が約200kmという、とんでもない毎日なのです。

むろん体重が軽く筋力の強い、山岳のスペシャリストはいます。それがアルプスやピレネーで大活躍するのですが、彼らは平坦な所がだめだし、タイムトライアルにも弱く総合ではトップには立てません。
ここ4年間はアメリカのUSポスタルチームのランス・アームストロングが4連覇。とにかくめちゃめちゃ強かったのです。

きのう書いた復活した我等がウルリッヒ。今日はアームストロングと直接バトルを展開。なんと振り切ってしまいました。
ステージ1位はスペインの山岳の実力者、サストレ。ウロリッヒは2位でゴール。7秒後ろから必死の形相のアームストロングが入りました。

その結果総合成績のベスト3のタイム差に変更が。
1位アームストロングと2位のウルリッヒとの差がわずか15秒。3位につけていたビノクロフが少し遅れて約1分差です。

いやいやテレビの前での狂喜乱舞たるやすごいもので、「いけーっ、いくんやー」の連続。やはり何年もの長すぎる不調を過ごしてきたからか、ウルリッヒはアタックに慎重過ぎるほど慎重。自分を信用できないようでした。
だけど最初にアタックをしかけたバスクの選手に引っ張られる形でするすると抜けだすと、まるで取り戻した自分の力を確かめるように加速。あっという間に集団を引き離しゴールしたのでした。

強い!

追いすがったアームストロングもさすがだったけれど、もう去年までのような力はありません。いよいよ雌伏していたプリンスがマイヨを着るか。興味はその一点です。フランスはおろかヨーロッパ中のスポーツメディアが興奮の坩堝のようです。

それにしても最後の5kmの登りは最大斜度10%を越えるところがあって、しかも200km走ってきて、それを越えていくという。人間業じゃないです。
斜度10%の坂というと、ふつうの人は自転車で登るのは不可能です。正面に立ったら「壁」に見えるでしょうね。

今日はピレネーの2日目。2級を3つと1級を2つ、上って降りてを繰り返す、またしてもヘビーというかクレイジーなコース。
がんばれウルリッヒ!!

えっと、(小さな声)カキモノのほうなんですが、ゴザンスの800字を書きました。「ほおずき」というタイトルです。今回は出された3つの題にとても素直に書けた気がします。
ツールとカキモノと。時間が足りないです。


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