| 2003年07月23日(水) |
Wheel of Life |
とうとう買ってしまいました。うん、これは素晴らしいアルバムです。 リチャード・ボナへの興味から少し離れていた渡辺貞夫さんのアルバムを手にすることになったのですが、もちろんボナのベースは素晴らしいんだけれど、渡辺さんの楽曲の素晴らしさが際立っています。このアルバムでは全曲新曲です。 もちろんアルトとソプラノのサックス、フルートも抜群の味を出しています。 いいですよー。
ボナはカメルーン出身。彼が少年時代のころ、アフリカの音楽にインスパイアされていた渡辺さんはアフリカに滞在してさまざまな録音を残していました。それをボナはラジオから聴いていたんですね。 だから、今やパット・メセニー・グループの一員としてジャズ・ベーシストの頂点に上り詰めつつある彼にとって、ナベサダ氏と演奏することはとても親しみが持てて、彼曰く「心が解放される」のだそうです。
ボナはパット・メセニーのグループでもヴォイスを披露していますが、このアルバムでもフューチャーされています。カメルーンという国はディープ・フォレストによって全世界に紹介されたように、地球上の民族の中でまさに、歌に特化された民族というか、あたりまえのように驚異のヴォーカルが存在する国です。ボナのヴォーカルも美しく伸びやかで、このアルバムにより一層の深みを与えています。
全11曲中、渡辺さんが9曲。ボナが2曲。 特に聴いてもらいたいのは10曲目のwheel of Lifeと11曲目のSpring・all beautiful days。 そのなかでも11曲目は、かなり…きてしまいました。とても静謐な曲。
ボナの曲はふたつともとても美しい声が聴けて、やわらかでリズムが跳ねるよう。どちらかというと8曲目のIsabellaが好きです。
といっても全曲とてもリラックスした素敵な演奏が続いて、すべてに「手触り」を感じながら聴きこめます。 渡辺貞夫という人はやはり素晴らしいジャズマンですね。自由でやわらかでリズミックでリリカルで力強い。 今、人に勧めるのならこの音楽です。あ、ジャケットとインナーの写真もとてもいいですよ。 ナベサダ氏が手に持っている花は、さてなんでしょう?
「Wheel of Life」渡辺貞夫
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