ぼく自身仏教徒では無いけれど、京都という古い街に住んでいると、いやがおうでも寺にでくわし、その境内を散策したりもする。 うちの近所は歩いていける範囲に有名な寺がごろごろあって、そのひとつは町内にあつたりする。
仏教のあり難いお話、というのはその手の本を熱心に読んだりしないので、あまり詳しくは無いけれど、「呼吸」がとても大事だということは、おぼろげながらも記憶に定着しています。
そもそも仏教というのは、万人、一人一人が「成仏」するのが目的。「仏に成る」わけだ。仏に成るというのはどういう事かというと、人生の苦しみから解放された存在になるということ。つまり「悟る」わけです。
そのための道筋がいくつもいくつも、それぞれの人なりにあります。釈尊の教えに彼の書いた本が無いのは、ひとりひとりに対してその人にあった、修行の方法や生きかたを説法をしたためだとも言われています。それを弟子たちがまとめていったわけです。膨大なものになってあたりまえですね。
で、そんないくとおりもの道筋の一つに「禅宗」があります。座禅を組む派ですね。 日本ではなんといっても道元がその祖でしょう。
じつはうちの回りは禅寺だらけなんです。普通に暮らしている街中にそういうのがごろごろとあるのが、いかにも京都なんですが、毎朝、散歩で挨拶を交わすフランス人の男性は市民参禅会に参加するために、この町内に引っ越してきたぐらいなんです。
その座禅で、やはりつきつめると「呼吸」なのだ、という教えがあります。 腹式の深い呼吸です。まず吐くことからはじめて、吐き切ったらいっぱいに吸い、止めて、また吐き出す。このリズムの数え方や、はいたり吸ったりする時に肛門にに力をいれるというやり方などは、教える人によって千差万別なんで、一般には、リラックスして深く呼吸して瞑想をするということが大事だ、ということでよいと思います。
なぜ、深い呼吸が大事なのかというと、ポジティブな考え方に結びつくから。浅い呼吸はネガティヴになりやすい。 この前、ここで成功願望の前に生き方、と書きましたが。ただイメージトレーニングをして瞑想をしてアフアメーションをしても、ネガティブになったらなんにもなりません。ただスキルとしてそういう自己実現や成功願望のためのエクササイズをしているので、潜在意識は発動してしまいます。だから恐ろしいことになります。
ポジとネガ。前向きと後向きということじゃないです。人のためを思えるか思えないかの違いです。 で、本気でネガティブな気持ちになっている人は、うーん、不本意でしょうね。
なぜ、ここまで言いきるかというとぼくがそうだったからです。 今だってネガティブな気持ちになりがちなときが自分でもわかります。 その時に呼吸。 深い呼吸。たぶんものの見方が、少しならずとも変わらなくても、「止まり」ます。
まず人を思う。 最近、再確認した大事なテーマです。「人」のなかには命あるものすべてが含まれます。蚊とかゴキブリには迷わず成仏を強いるわたしですが……。
ではでは。
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