紙と鉛筆を持って猫たちのまん中に座る。 足の横にルルが寝ていて、背中の踊り場にキキがいる。 チャチャは机の上で不思議そうに鉛筆を見ている。 たぶん、ぼくが部屋から出て行ったら鉛筆を咬むだろうな。 あれ、チャチャは? 隣室で寝てるみたい。
窓も扉も全開。時々夕暮れの風が吹き込んでくる。 飛行機雲が光に向かって、そして溶けていく。
ほら いい風が来た。 ルルが目を閉じて仰向けになる。 いつのまにか猫たちがみんなぼくの回りにいた。
カフェ・カーテンを開けて 暮れていく一日に浸る 空気に溺れて 雲にみとれる 夕方に溺れる 声が溶けて 心が消える ただ沈んでいく 音をたてずに地球と一緒に廻っていくんだよ また朝雲にあう また朝風で眼を洗う 猫たちと また朝に
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