2009年05月29日(金) |
蛇の目エリカが気になった日 |
ラリラリラリラー しらべは アマリリスよー ラリラリラリラー しらべは アマリリスよー
いろんな家の玄関先で鉢植えのアマリリスが大きな花を咲かせています。 ぼくはいつも潜望鏡を連想してしまうんですけど。 そんなアマリリスを横目に、上記のように歌詞を忘れたギースの歌をアタマの中でリフレインさせながら、自転車で街を走っていました。お昼前に。
インフルエンザの影響で観光客は激減。そんな金閣寺前を通過。流行はたいしたことが無く、マスク姿もほとんど無くなりました。 今、京都観光している人たちはとてもラッキーかもしれません。人が少ないぶん、落ち着いてじっくりと見て回れますからね。
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向かった先は千本北大路の本屋さん。前にも書いたけれど西大路通りには丸太町から北でまともな本屋さんは一軒もなくなってしまったのです。
そのかわり、丸太町通りを西へひた走り、双ヶ岡の向こうまで行くとブック・オフとTSUTAYAの巨大な店舗があるんですが、今日は珈琲豆とトイレットペーパーを買うついで、ということで北へ向かったのです。 ここの千本北大路の本屋さんも文芸書がわりと充実していたな、と思い、立ち寄ったのでした。
うーん、一冊もない。「入荷しました」という貼り紙すらない。同じくあれば買おうかな、と思っていた山崎ナオコーラの「男と点と線」も探したけどこれもない。 ちなみに山崎さんの作品は大好きです。立ち読みしたときに買えばよかった…。
仕方ないので、最初にゴールデン・コーヒーで豆を買うことに。北大路の坂を一気に下ります。 豆を1キロ買って、そのまま大谷大学のほうへ。烏丸北大路には京都でも指折りの老舗巨大書店が四つ角と向かいのヴィブレと両方で店舗を展開しています。いくら何でもここならあるだろう、とおもって店先を見ると、「新作入荷」と墨で書かれた昔ながらの短冊が。 むふふふ。
素速く「1Q84」の二冊を平積みから手にとりレジへ。あれ、あと3セットしかないの?と振り返りながら歩いていると、ぼくの後ろにいた同じ年頃のオジサンがなんのためらいもなく、ぼくと同じ二冊を手にとりこちらへ向かってくる。
うわあ、春樹人気ってこんなに凄いんだあ、売り切れやんかいさあ、と驚きながらレジ嬢に本を渡す。 四千円近い値段を請求されて、ああそうなんだ長編ハードカバー二冊なんだと、ブックオフと文庫本に慣れ親しんだ本の値段感覚をあっさりと粉砕されてしまう。
きのうRSSフィード登録している某ブログにも書かれていたけれど、これでくだらなかったら問題だよな、と思う。
隣のレジにはぼくの後ろから来たオヤジ殿が同じ本をレジに出している。 「カバーどうされますかあ」と問われて、「してもらったほうがいいのはいいんやけど」とわけのわからない受け答えをしてレジ嬢が困らせている。
それを尻目にさっさと店外に。流れるように眼を飛ばした本棚に、山崎ナオコーラの「手紙」があり、おお、と思うけれどとっくに予算はオーバーしておりましたとさ。
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天気は快晴。風はとても強く、紫外線も強烈。 サンフランシスコ土産にもらったハード・ロック・カフェのTシャツをはためかせて、ディスカウントショツプへ。トレペを2パック買いまして、両手に持って家に帰りました。
久しぶりの春樹氏の長編小説。昼食後すぐに読み始めて、たちまち村上ワールドの井戸へと降りはじめてしまいました。もういいとか悪いとかじゃないんだよなあ。つきあえるかどうかなんだよ、などとぶつぶつ。
江國香織さんの「左岸」もそうなんだけど、この本も手もとでずっと撫で回していたい本になりそうです。
それはそうと朝から気になっていたことがあって、「蛇の目エリカ」の苗が欲しいなあ、ということ。ピンクの小さい花をびっしりと咲かせるのだけれど、花のまん中に黒い「目」があるんです。雄蘂の先端になるんだけれど、「蛇の目」って名前が付くぐらい、「目」…なのです。
気になるなあ。エリカはいつか植えたいと思っている樹なんです。 「蛇の目エリカ」。あ、ペンネームにもいいかも。
「おとなのコラム」更新しました。 楠の流れる
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