f_の日記
f_
■
■
■
■
■
■
夕焼けの残りに
日が沈む頃
坂をのぼりながら
トゲトゲした気持ちで
ふりかえる
薄暗い雲と黒い山
そのうしろに夕焼けの
少し残った夕焼けの
あいだをうめる
灯りだした街に
溜息ひとつ
肩の力も
少し抜けた
夕焼けの残りに
2003年01月29日(水)
■
■
■
■
■
■
朝
朝の急行
交通事故で倒れている人が
通り過ぎていった
少なくとも
この列車の人々は
過ぎ去っていった
こんなふうに
てのひらから
幾つこぼれ落ちたろう
こんなふうに去る人を
幾つ数えてきただろう
2003年01月08日(水)
≪
≫
初日
最新
目次
MAIL