f_の日記
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■ 風

台風が去って
それでもまだ少し風が強い

この風は何処から来たのだろう
とおい海の果ての小さな島の
夜のとばりを越えてきただろうか

木々や草花を撫で
いつかの船の帆を揺らしたろうか

ときに空の上
いまはすぐそばに

頬を撫で
シャツをはためかせてまた

おまえは何処へ行くんだ

風よ

2004年06月22日(火)

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■ 傷

どうして人は
傷つけあうのだろう

笑いあいながら
目に見えないナイフで

時には反駁のまま
こぶしを振り上げて

銀色の懐中時計に
月が落ちて
喪ったような夜
僕らの

少しずつむしられた
白い羽根が散る

ただその悲しみは
未来のためだけに赦されていて

たぶんただ
未来のためだけに

そう思うことで
眠れない夜を

そう思うことで
せめてもの贖罪を

時のかんぬきの箱
ほんの慰めのためだけに

2004年06月16日(水)

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■ すまない

子供みたいに
心のまま愛を語れない

あの人のためにと
去り往くこともできない

たばこをふかしながら
ただ

よこを向いたままで
すまない

2004年06月13日(日)

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■ 流れ

伝えたい
つながりのない君へ

単純な想いも違う
ただ曖昧な存在の中で

有無のない
秒針の狭間

虚ろなる怪人の仮面の下

伝えたい
明け白む幽谷の

音のない
厳かな流れの中で

2004年06月02日(水)
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