息子の2歳の誕生日プレゼントに 興味津々のギターを買ってあげようと思ったが まだ早いと思いウクレレにした。 もう、家に戻った瞬間から、息子は かた時も離さず、ず〜〜ッと弾いていた。 自分の触っているものから 穏やかでそして優しい音色が 響いてくる感触はどんなかんじなんだろうか。 寝る時も手に持ったまま寝てた。 どうやら気に入ってくれたようだ。
ところで、このまえ美容師のお兄さんが お店の中でいきなり「ちょっと聴いてよ〜」と言って まだ弾き始めてまもないという三線を「涙そうそう」を唄いながら 聴かせてくれた。あまり期待していなかったが、 その三線の音の柔らかさ暖かさにビックリした。 お兄さんの一生懸命弾いている姿も感激したが これはお兄さんが上手いというよりは 三線の楽器そのものの持つ音に既に表情があるから 上手く聴こえるんだと思った。
そしてウクレレも同じだった。 2歳の男の子がデタラメに弾く音でも 不協和音にならず心地よい音が鳴る。 そして、ホントに簡単に自然に唄が出来上がる。
ウクレレや三線のような人々の生活と密着している楽器は もちろん奥は深いのだろうが その楽器を弾くと楽器の方から 音の世界へ弾いている人を、招き入れてくれる感じがする。 ある意味簡単に。 いつでもどこでも、弦をつま弾けば 風景が出来上がり、風に乗って音が泳ぐ事が出来る 楽器なのだろう。
でもギターは少し違う。 楽器が弾いている人を音の世界へ招き入れるのではなく 弾いている人が音を産み出す楽器であり 弾いている人が楽器に命を注ぎ込むことで、初めて 音の世界が出来上がる楽器であり、 その人、独自の世界が創れる楽器であり、 その人次第であり オリジナルなわけだ。
そこがいい。
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もし、息子がギターを弾き始めたら オレは言うだろう
「今、流行っているものは全て無視しろ」 って。
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