スナックおのれ
毛。



 蟹。※文中、すべて仮名。

今日は、会社で松葉蟹を食べました。
バリッボリッ、ペチャペチャ・・・。
と言う音が、無言の中で響いていました。
小島さんが、声をかけるのがはばかれるほど、一生懸命、蟹と格闘していました。
氷さんが、あっと言う間に食べ終えて、私に顔の部分をくれました。
檜山さんも、いつのまにか食べ終わっていて、顔の部分をやはり私にくれました。
顔は、山手線の中で静かに持ち帰られ、
鍋に入れられたり、そのまま食べられたりしていました。
鍋の中にいる蟹は檜山さんにもらった蟹でした。
大きな蟹なので、湯に浸かりきりません。
顔の部分だけが島のように出て、蟹が温泉気分に浸っているかのようです。
なんとなく、そんな蟹を応援したくなった私は、
一緒に入っていた白菜のみじん切りを蟹のおでこの部分に盛り、
手ぬぐいのようにしてあげました。

本当に温泉に入って、赤くゆだっているかのような蟹。

食べ散らかして、蟹の殻まみれになったちゃぶ台。

晩餐の後。

コレ、いカニ!


2002年03月13日(水)
初日 最新 目次


My追加