スナックおのれ
毛。



 すっきり増量中。

 頭から離れない小説があったので、探してみることにしました。題材は、「くだん」。頭が人間で、体は牛。死ぬ間際に予言をするという生き物の話です。変わっているのは、くだんを取り巻く一人が主人公なのではなく、くだん自身が主人公であること。ふと気づいたら、「俺、くだんじゃーん!予言?おもいつかねえよ〜」みたいな感じの話です。
 実際、宿命なんて他人から予言されても、本人さっぱりわからないもんです。結果的にそうなるだけであって、途中の本人にとっては助言にすらなりゃしない。
 あのとき、もやもやしたものを今になってやっとわかったような気がします。時おなじくして、内田百間の全集から「くだん」を発見。二重にすっきり。

2005年11月01日(火)
初日 最新 目次


My追加