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■ ポツドール「夢の城」
先日、ポツドールの夢の城を見に行きました。舞台は若い男女7人ちかくが住むアパートの一室。舞台では、笑い声や喘ぎ声、怒声はあるのに、人と人との間で発せられるような「会話」や「声」の一切ない舞台でした。 「会話」は、普段気にもとめてないだけに、そのあるべき姿を問われると、とても難しいです。会話はその内容だけではなくて、もっと別な働きをしているようにも思うんです。たとえば、笑い声。「あなたと話していると楽しい」とか「あなたはおもしろい人だ」とか、事柄を楽しむ以外に、相手に話しかけています。喘ぎ声も怒声も同じ。そうなると、そもそも気持ちが相手に向いていなければ、会話は本当には成立していないのかもしれない。だから、同じ部屋に住む男女全員、一人で生活しているような違和感を覚えたんでしょうか。 ただ舞台の最後にでてきたすすり泣きは、一番孤独なのにもかかわらず、一番雄弁に話す言葉だと感じました。育ちや性格にかかわらず、人間の奥底には「人の間」と書かれる理由が眠っているのかもしれません。
2006年03月14日(火)
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