スナックおのれ
毛。



 緑のマンゴー。

果物が好きだけれど、面倒くさくて、もらっても食べない私。とはいえ、例外はふたつ。それは、イチゴとマンゴーです。
私のマンゴーデビューはデニーズでした。当時、まだ田舎じゃ手に入りにくいマンゴーをファミレスチェーン店がおいたわけです。いそいそと家族で食べに行き、おいしいねえということになりました。それは母もいっしょだったようで、後日、「この間、食べたアレ、かってきたわよ!」ってなりました。この時点で確認しておきたいのは、誰1人として、マンゴーの名前を覚えていなかったということです。しかも、皮のついたマンゴーなんて誰一人知るはずもなく、テーブルに置かれた茶色のソレを見ながら、みんなでわくわく。さあてと包丁で切ると、中からは緑の果肉。こんなんだったけね〜と言い合いながら、一口。おや?この間のあれとまったく違う上、まずい!こりゃデニーズが味付けしているからマンゴーってのはうまいんだな、ということになりました。
それから数年後、母が「○○さんちで食べたんだけど、わさび醤油で食べるとおいしいのよ〜」と食卓に投入された果物がありました。それは、アボガド。茶色の皮に緑の果肉。子供心に、これ、前にマンゴーって呼ばれていた奴じゃね?と思いながら。わさび醤油をつけて食べたフェイクトロ風味は、おいしかったけれど、せつない味。今でもスーパーに行くたびにそんなことが思い出されます。

2008年04月27日(日)
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