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■ 受け入れ体質の本。
堀江敏幸の本を全部読んだわけではないけど、好き。日常に投げ出されているあたりまえのことを、きれいに書いてあるから心地いい。ときどき、心が忙しい時とか、ぽっかりした暇な時期なんかに読むと、ほっとする。私ってものを包んでくれてるやさしいものは、ちょっと立ち止まらないとわからないんだなあと思う。たとえば、しとしと降る雨の音だとか、つつじの奥からのびてる髭みたいなおしべとか。せかせか歩いていると、まったく気づかなかったり、むしろうざいなあと思うことが、実は背中をぽんぽんと叩いてくれることに気づく。そんな堀江敏幸の本。全部読んだわけではないけど、むしろそんな関係でいいやと思わせてくれる本。その作者の堀江敏幸。私はてっきり50代くらいの人と想像していました。ところが、40代なかばの人だったんですね。しかも、ぱっとみは30代にすら見える。最近はセンター試験とかで多く出題されてるみたいだけど、どんな問題になってるんだろう。ちょっと興味があります。もちろん、とける自信はまったくないですけどね。なんてったって、中高と国語教師に思い込みが激しいという称号を頂いていますから。それでも許されそうなところが好きなんですけどね、堀江敏幸。
2008年05月21日(水)
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