みゆきの日記
DiaryINDEXpastwill


2003年08月24日(日) ジュエリーバトル

もうすぐ私の誕生日なので、プレゼントを買いに行こうとトモユキが言って、
菜子を連れて3人でおでかけした。

誕生日にねらっていたカルティエのピンクサファイヤのネックレスは、
ハートシェイプですごーくラブリーなのよね。
胸元につけて鏡を見ながら、最近ほとんど着る機会のない黒いシルクのドレスを思い浮かべる。
あれに合わせたら素敵だろうなァ・・・。

「ね、どうどう?」

「うん、いいね。」

とは言いつつ、トモユキは全然買う気なかったらしくて。

「だって、XXドルだよー。
 みゆちゃん、本当にそんなの買うつもりだったの?」

お店を出てからトモユキがこう言ったので、
買う気満々だった私は意気をそがれてしゅんとしてしまった。
やっぱりジュエリーに対する思い入れっていうか感覚って、
男と女では全然ちがうのかしら。

私にしてみれば、たしかに高いけど、『そんなもんでしょ』って思うくらいの金額のものも、
トモユキの感覚では『ありえない』ってことになるらしい。

私もちょっとガッカリしたけど、トモユキは私がそれを本当にほしいと思ったということに、
相当ガッカリしたらしくて・・・。
私の願いを叶えてあげたいっていう気持ちとありえないって気持ちの間で、
かなり苦しんでいるようだったので、
私は申し訳なく思って、

「ごめんね。もういらない。」

そう言うと、

「そういう問題じゃないんだよ。
 みゆちゃんがほしいと思ったってことが問題なんだから。
 不満が残ってはいけないからちゃんと話し合おう。」

と言う。
トモユキはフェアな人だなァと思うけれど、
私はそういうことは感覚の違いだから、
今一生懸命話し合っても多分あまり埒が明かないだろうし、
徐々にすり合わせていけばいいんじゃないかな、と思うので、
黙っている。

「ね、ちゃんと言いたいことがあったら言って。
 話し合おうよ。」

「ううん、もういいの。
 もういらないから。」

「それほど欲しくなかったってこと?」

「欲しかったけど・・・。
 そんなにトモユキを苦しめてまで欲しくないもん。」

「僕はみゆちゃんがほしいって言ったことがショックだったんだよ。
 だからもういらないって言ってもダメなんだから。」

言い出すと聞かないトモユキは実にしつこいのだ。
それが彼のいいところでもあるんだけど・・・。
なんというかマッスグなのよね。
『日にち薬』とか『追々』とか『なぁなぁ』とかそういう言葉は彼の辞書にはないようだ。
私はそんなのばっかりなんだけどね。

結局、ずっと一人で考えこんでいたらしいトモユキが、
1年間何も欲しがらないなら買ってもいいよ、と言い出して、
1年間か・・・と私は考えることになった。

この手の話ってわりとよく聞くのは私の周りだけかしら。
男性には女が高価な宝石やハンドバッグを欲しがる気持ちがわからないような気がする。
すくなくとも完全にはね。

妹のなつきの彼も、つきあい始めたばかりの頃に買ってくれた高価なブレスレットをまじまじと眺めて、

「俺、よくこんなの買ったよなァ。。」

とか言うらしい(笑)。
どう思う〜ってなつきは怒っているけれど、






↑エンピツ投票ボタン 押すとコメントが変わります

My追加

うーん、なんか彼に共感しちゃうかも。
『恋のチカラ』って恐ろしいわ。
ていうか、そんなものをいきなりプレゼントしちゃう彼もどうかと思うけど。
釣った魚にナントヤラ・・・ってカンジかしら。


みゆき |MAIL

My追加