無理矢理日記

2002年03月07日(木) 一休さん。

将軍様は言いました。
「一休、このびょうぶのトラを捕らえてみせよ」
「そんな無茶な!絵に描かれたトラではないですか!」
新右衛門さんは将軍様に言いましたが、将軍様は聞きません。
「ええい、黙れ新右衛門。余は一休どのに頼んでおるのだ。さぁ、一休どの!」
一休さんは、少し考え、しかし平気な顔で将軍様に向き直ると言いました。
「わかりました将軍様。みごとこのトラを捕らえてみせましょう。でもお願いがあります将軍様」
「なんじゃ一休、なんなりと申してみよ」
「私にトラを捕らえるための縄をお貸し下さい」
「それならおやすいご用じゃ。おい誰か!縄を持て!」
そして、将軍様は一休さんに縄を渡しました。
「さぁ一休どの、トラを捕らえておくれ」
一休さんは縄を受け取ると、素早い身のこなしで将軍様の背後を取りました。
そして、将軍様の右腕をひねり、首に縄をかけるとこう言ったのです。
「道を空けろ!コイツがどうなってもいいのか!!」
そうして一休さんは城下に逃げていきました。
新右衛門さんは言いました。
「やったでござるな一休どの」



将軍様は言いました。
「一休、このびょうぶのトラを捕らえてみせよ」
「上様、そんな無茶な!絵に描かれたトラではないですか!」
新右衛門さんは将軍様に言いましたが、将軍様は聞きません。
「ええい、黙れ新右衛門。余は一休どのに頼んでおるのだ。さぁ、一休どの!」
一休さんは、少し考え、しかし平気な顔で将軍様に向き直ると言いました。
「わかりました将軍様。みごとこのトラを捕らえてみせましょう。でもお願いがあります将軍様」
「なんじゃ一休、なんなりと申してみよ」
「私にトラを捕らえるための縄をお貸し下さい」
「それならおやすいご用じゃ。おい誰か!縄を持て!」
そして、将軍様は一休さんに縄を渡しました。
「さぁ一休どの、トラを捕らえておくれ」
一休さんは神妙な顔つきで言いました。
「トラを捕らえる準備はできました。さぁ、将軍様。びょうぶからトラを追い出してください!!さぁ!さぁ!!」

「・・・あぁん?何言ってんのオマエ?追い出すのもオマエの仕事だろうが!」
「えぇっ!?」
「追い出せないのか?追い出せないんだな?じゃあ手打ちだ」
「そ、そんなぁ!た、助けてください!もう屁理屈なんかいいませんからぁ!!」
「もう言わぬか?」
「はい!はい!」
「2度と言わぬのだな?」
「はい、2度と言いません!靴も舐めますぅ〜〜!だから殺さないでくださぁい!ケンシロウ様〜〜!!」
「だめだな」
「・・・ひでぶっ!」


 < 過去  INDEX  未来 >


すぱ [MAIL]

My追加