どっかの賢ちゃんと治ちゃんの話。
※今日のは日記ではありません。 どこかヘンな、どこかドリー夢入った、そして少し重たい話ですので そういうノリや話が嫌いな方はご遠慮下さい。
とある家庭にとある兄弟がいた。 兄は治。弟は賢。 ここでの話では2人の年齢差は1歳。 1歳しか年が離れていないという事で、彼等は色違いの服を着せられたりして、まるで双子のように、仲の良い友達のように育った。
治はなんでもできる器用で賢い子供で、小学校に上がる前から漢字が読め、絵も描け、小学校に上がってからはテストはいつも100点、読書感想や市の絵画コンクールなどで賞状をたくさんもらって帰って来る、できの良い子供だった。
弟の賢も治ほどではないが、テストは100点もままある、平均からすれば成績の良い子供だった。
賢は自分が兄ほど優秀でないことが嫌だった。 意識はなくとも、親はやはりできる子供の方を可愛がるからだ。 少なくとも賢にはそう見えるのだった。 治の方に多くプレゼントを買ってやり、治の方を多く誉め、治の方がしかられる回数が少ない…。 賢はひがみっぽい子供になった。 賢は自分を見てくれない親が憎かった。 そして見てもらえるように、頑張った。しかし、兄は優秀だった。賢はいつも劣等感にさいなまれた。 しかし、なんでもできる兄・治は大好きだった。 賢は治の後についてまわった。 賢は治の様になりたいといつも思っていた。
2人が大きくなっても、それは変わらなかった。 治がパソコンをすれば賢もパソコンを始める。 ネット関係で2人には共通の友人がいくらかできたが、友人の評価はいつも治が上だった。 賢は「賢」ではなく友人達にとっては「治の弟」でしかなかったのだった。
「なんでいつも治兄さんばっかり…?」 「なんで…なんで僕じゃダメなの…?」
口にこそ出さないが、いつも心で吐き出す言葉。 いつもそうだ。 いつだって兄さんの方がよくできて…僕は兄さんのおまけでしかない。 僕と仲良くしてくれている人達だって、兄さんと仲良くなりたいから僕と仲良くしてくれているだけなんだ。 僕なんか。 僕なんか。
誰も見てくれていないんだ…。
さて、この話。 実は自分の話です(爆)。
わたし、ものすごいシスコンだったんです。 今だからこんなトコロに書けたりしていますが、数年前までこの状態が続いていました。 (今…?今は「自分と姉はどんなに頑張ってもイコールにはなれない『違うもの』なんだ」とちゃんと認識できる様になりましたので、おかげさまでコンプレックスからは卒業できています。むしろ今はこのへんかなり冷静)
だから、デジアド02第23話を観た時は驚きましたね〜。 何故って、自分と同じ気持ちを味わっている人がソコにいたから(笑)。 あーそうだよ、そうなんだよな!!お前もか!賢!みたいな。 おいらも親の事「あのヒト」よばわりした事あるし。 言ってしまうんだよなぁ、そういう心持ちだと!! わかる、わかるぞぉぉぉ……うんうん…(涙)
これが、わたしが賢ちゃんにハマッた理由です。(わかりやすい) 普段は憧れる「タイプのモノ」にハマるんですが、デジアド02では、賢ちゃんにモロシンクロハマリしているんですね。 我ながら笑えます、自分の家庭環境とその頃の自分。(賢ちゃんの様に裕福ではなかったが)
まあ、賢ちゃんはその後かなりすぐ自分を認められる様になっちゃったんで、かなり優秀なんですけどね。10年以上かかっちゃったおいらは何なんだ。 あ、それが羨ましいっていうのもあったのかも知れません。 シンクロ&アコガレ。 ハマリの最強タッグ〜!!
うん、やっぱり賢ちゃん大好きだ。 わたしもあんなやさしい人間になりたい。
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