動けなくなる不安。 |
ちょっと風邪気味かもしれない。
疲れているのかもしれない。
とにかく何かをやろうという気持ちが起きない。
何も出来ないわけじゃない。
食事だってちゃんと食べれてる。
PDの発作も起きていない。
ここ最近とっても調子が良くて、出かけたり仕事したりしてたから、
きっとちょっと疲れているだけなのだろう。
今特に急ぎでやらなくてはいけないことはないのだから、ゆっくりしていればいい。
でも、何もしたくない、何もしないでいる状態が怖くなる。
約20年前、PD発症のほんとうに初期の頃、布団から起き上がれなかった。
狭い家の中でさえ、フラフラして歩けなかった。
起き上がると動悸がしたり、不安発作が起こったり。
外に出るなんてもってのほか。
地面がマシュマロのように柔らかく感じて、うまく歩けない。
その時は確か1週間ほど学校を休んで、家にこもっていた。
それからも、外に出られなくなることが何回も何回もあった。
絶望感が襲い、自分が生きる気力を失いそうで怖かった。
食欲がなくなる恐怖、窓から飛び降りでしまうのではないかという恐怖。
PDは『生きようとする気持ち』を持っているからこそ起きる病気だといわれている。
実際には、私が自分から生きることを止める可能性はほとんど無い。
でも、自分のコントロールの及ばない所で、それが起きてしまうことが怖い。
眠かったら眠ればいい、何もしたくなかったらしなければいい。
今までの経験から言っても、必ずまた動きたくなる時、動けるようになる時が来る。
でも、昔の記憶は簡単には消えない。
身体が休めという信号を送っているのに、無理に動こうとする。
自分が動けるという事を確かめたくて。
明日は会社。どうしても休めない日だ。
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2003年05月25日(日)
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