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2001年05月07日(月) |
”Distance” |
気になるのに聞けない 泳ぎつかれて君まで無口になる
会いたいのに見えない波に押されて また少し遠くなる
******************************************************** 一時期、何度も繰り返し聴いた曲を後になって聴きなおすと、 かつての自分の状況とか思い出が心に蘇ってくる。そういう 音楽がいくつかある。
宇多田ヒカルのセカンドアルバム”Distance”に収録されて いる同名のタイトル曲もそんな音楽の1つだ。彼女は「R&B」 とも形容されるようにその洗練された楽曲が支持され続けて 来たが、僕はこの曲を初めて聴いた時それまでの彼女の作品と 違う印象を抱いた。
それは軽いポップスに近い曲調とでも言えばいいのだろうか。 これまでの彼女の曲からは感じられなかった「明るさ」が 伝わってくる。
まあ曲の解説はどうでもいいのだが、とにかく今この曲が自分の お気に入りで、帰宅して部屋に入ると真っ先にこの曲を流す。 就職活動中は、面接の合間に喫茶店や公園でこの曲を聴いて一息 ついていた。そのせいかこの曲を聞くと、都内の喫茶店でため息 をついていた日々がリアルに思い出される。
********************************************************** 「自信」
それは形が無く、出来ては壊れる泡のような、ひどく曖昧な気持ち だけれど、どんな行動をするにもとても大切なファクターであると 思う。物事の結果は得てして紙一重ではあるけれど、「自信」は そんな気まぐれな「結果」を左右する大きな要因でもあると思う。
だからと言って、それをコントロールすることなどは難しいし、 外部からの評価に依存してしまいがちだけれど。
これまでの自分の生活を振り返って、自信は「出来ては崩れる」の 繰り返しだった。けれど、その「出来ては崩れる」を何度も経験する うちに、少しづつ確固たる「自信」が積み重なってきたように思う。 怪物と称されたかの投手のように「自信が確信に変化」したわけでは 無いけれど、1つの地平が開けてきたような気もする。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 決しておごることの無いよう。
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