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2001年05月07日(月) ”Distance”

気になるのに聞けない
泳ぎつかれて君まで無口になる

会いたいのに見えない波に押されて
また少し遠くなる

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一時期、何度も繰り返し聴いた曲を後になって聴きなおすと、
かつての自分の状況とか思い出が心に蘇ってくる。そういう
音楽がいくつかある。

宇多田ヒカルのセカンドアルバム”Distance”に収録されて
いる同名のタイトル曲もそんな音楽の1つだ。彼女は「R&B」
とも形容されるようにその洗練された楽曲が支持され続けて
来たが、僕はこの曲を初めて聴いた時それまでの彼女の作品と
違う印象を抱いた。

それは軽いポップスに近い曲調とでも言えばいいのだろうか。
これまでの彼女の曲からは感じられなかった「明るさ」が
伝わってくる。

まあ曲の解説はどうでもいいのだが、とにかく今この曲が自分の
お気に入りで、帰宅して部屋に入ると真っ先にこの曲を流す。
就職活動中は、面接の合間に喫茶店や公園でこの曲を聴いて一息
ついていた。そのせいかこの曲を聞くと、都内の喫茶店でため息
をついていた日々がリアルに思い出される。

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「自信」

それは形が無く、出来ては壊れる泡のような、ひどく曖昧な気持ち
だけれど、どんな行動をするにもとても大切なファクターであると
思う。物事の結果は得てして紙一重ではあるけれど、「自信」は
そんな気まぐれな「結果」を左右する大きな要因でもあると思う。

だからと言って、それをコントロールすることなどは難しいし、
外部からの評価に依存してしまいがちだけれど。

これまでの自分の生活を振り返って、自信は「出来ては崩れる」の
繰り返しだった。けれど、その「出来ては崩れる」を何度も経験する
うちに、少しづつ確固たる「自信」が積み重なってきたように思う。
怪物と称されたかの投手のように「自信が確信に変化」したわけでは
無いけれど、1つの地平が開けてきたような気もする。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
決しておごることの無いよう。


おじゅん |MAILHomePage

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