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2001年07月23日(月) |
印象的なエンディング |
大抵の場合、映画のエンディングロールが流れ始めると 観客がチラホラと席を立ち始める。座ったままの観客の数と 映画の出来に比例関係があるのかどうかはわからないが、 エンディングでの観客の反応は、その作品に対する1つの 評価の表れであるとも言えるのかもしれない。
********************************************************* 大学の帰り道「千と千尋の神隠し」を観た。
作品自体の感想は後日、別ページに掲載しようと思うが、 1つ記しておきたいのは、この作品のエンディングで 席を立とうとする観客がほとんど皆無だったことだ。 「立とうとする」というより「立てなかった」と言うほうが 適切なのかも知れない。
それほど衝撃的な結末であったわけでもなければ、 観客が皆涙に暮れていたというわけでもない。 けれど、誰も立たなかった。
「この物語が終わらないで欲しい」。 僕は館内の照明がついた後、こう思っていたからこそ 席を立ちたくなかったんだろうなと思った。
映画作品は、特にそれが秀逸の作品であればあるほど、 感想が陳腐なものになってしまうように思う。
前日の日記でメジャー作品を揶揄するような記述をしたけれど、 少なくとも、おそらくメジャー作品になるであろうこの作品に 関してはその意見を撤回したいと思う。
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