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2001年07月23日(月) 印象的なエンディング

大抵の場合、映画のエンディングロールが流れ始めると
観客がチラホラと席を立ち始める。座ったままの観客の数と
映画の出来に比例関係があるのかどうかはわからないが、
エンディングでの観客の反応は、その作品に対する1つの
評価の表れであるとも言えるのかもしれない。

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大学の帰り道「千と千尋の神隠し」を観た。

作品自体の感想は後日、別ページに掲載しようと思うが、
1つ記しておきたいのは、この作品のエンディングで
席を立とうとする観客がほとんど皆無だったことだ。
「立とうとする」というより「立てなかった」と言うほうが
適切なのかも知れない。

それほど衝撃的な結末であったわけでもなければ、
観客が皆涙に暮れていたというわけでもない。
けれど、誰も立たなかった。

「この物語が終わらないで欲しい」。
僕は館内の照明がついた後、こう思っていたからこそ
席を立ちたくなかったんだろうなと思った。

映画作品は、特にそれが秀逸の作品であればあるほど、
感想が陳腐なものになってしまうように思う。

前日の日記でメジャー作品を揶揄するような記述をしたけれど、
少なくとも、おそらくメジャー作品になるであろうこの作品に
関してはその意見を撤回したいと思う。


おじゅん |MAILHomePage

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