彩紀の戯言
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2000年10月15日(日) |
天候不良(なぜか中編) |
前編を読んでない方は前日分からお読み下さいね。(*^_^*)
空港で帰りの便の欠航を知らされた私たち。
ホテルに戻り、トボトボとお土産でいっぱいの重たいスーツケースを持って歩く。 私の頭の中は宿泊費のことでいっぱいだ。
あぁ、数時間前にこのラウンジで憧れのトロピカルドリンクを飲みながら 「グッバイ!グアム!グッバイ!南国の島!」と感傷にに浸った私たちって一体?
ツアーデスクのおばちゃんがその日に到着した旅行客に説明している。 楽しそうだなぁ・・・・。私たちってどうなるの?ココでも20分程待たされた。
ようやく私たちの手続きをして下さることに・・・。 「では、まず部屋の手配をしてきますのでお待ち下さい」 「ちょっとまったぁぁぁぁ!今日の宿泊費は誰が払うの?いくらするの??ねぇねぇ!」 と、聞きたいところだが、おばちゃんはフロントに行ってしまった。しかも20分も待たされる。
「んもう!団体さんがいてモタモタやってるから、強引に部屋を確保してきたわ!」 さ、さすがおばちゃん。こういう場合は図々しさにも敬意を示さねば。なむぅ。 フロントの方を見ると「近ツー」の団体客がうようよいる。同じく名古屋組だろう。 「近ツー」と言えば大手ではないか!私たちのツアー会社は・・・無名に近い。 おばちゃんパワー恐るべし。いやいや、感謝すべし。
その後、明日の集合時刻を知らせるために電話するとか、バスのチケットは使えるだとか ミールクーポンを(頼んでないっす。そんなモノ。あんた勝手に・・)後で部屋に持っていくとか、 いろいろ説明を受けたが肝心の話が出てこない。
野宿にならなかったのはありがたい。これが正月や盆だったらどうなっていたことか? 考えるだけでも恐ろしい。しかし、明日フロントで部屋代を請求されるとなったら話は別だ。 この後の時間がパラダイスになるのか、顔に縦線状態で過ごさねばならないのか。 この差は大きい。今のうちにしっかりと確認しなくては!!
「あ、あのぉ・・・宿泊費って・・・」全く触れられなかった話を持ち出すのは恥ずかしい。
「あ〜、航空会社が全部払ってくれるから大丈夫ですよ!ご心配いりません」
なぁんだ。ご心配して損した。じゃぁ、私たちはただでグアム1泊できるのね!! しかも食事付き!ありがとう。全日空!コンチネンタルだったらどうなるの? 保険でもかけてるのかしらねぇ。支払いが自分でなければ万々歳。やっほぉぉぉ!
さらに嬉しいことには、強引に確保していただいた部屋はなんと・・・。 え〜と、セミスイートって言うのかな?2部屋もあり、バカでかいダブルベッド付き。 私たちが泊まった部屋って・・・・何だったの???ものすごく狭かったんですけど。
しかし、喜んでいる場合ではなかった。 明日の出発は朝一番なので集合時間は3時と連絡が入る。 「こ、このすっとこどっこい!あたしゃ早起きしたり夜中に着くのがイヤで 高いお金払って全日空にしたんだよ。それじゃぁ、コンチネンタルと変わらないじゃん!」 さっきの感謝はどこへやら?大きなベッドで大の字になりながらぼやくのは私。
傍らではダンナ様がどきどきわくわく初の国際電話にチャレンジ中である。 会社に連絡を取りたいのだが、何回かけてもプープープー、ブチッ。これ何の音? 話し中???そんなはずはない。小さいといえども会社なのだ。
めげずに何回もかけまくるがいっこうに繋がる気配がない。 ツアーデスクのおばちゃんから電話が入り、ついでにプープープーの正体を聞いてみる。 「それは、回線がいっぱいで繋がってない音です。時間をおいてかけて下さい」と言う。
ったく、国が違うと電話の音も違うのか?そういうのは説明書に書いてくれないと困る。 プープープーは回線混雑。ピーピーピーは話し中。←いい加減な憶測
1時間も電話をかける作業に費やし、ようやく会社に繋がった。 しかし、呼び出しに時間が掛かる・・・。「お〜い!何やってるんだ?どこに行ったんだ?」 保留に切り替えられた電話を切るわけにもいかず・・・待つしかない。
「おいおい、これは国際電話なんだよ。九州からかけるのとは訳が違うんだ。」と 保留音につぶやいても仕方がない。お土産のタバコは半カートンにしようか・・・。 2,3分後(これは痛い)に同じ部署の人間が電話口に出てくれた。
「今グアムなんだけど飛行機が欠航で明日の早朝にしか名古屋に着かない。 空港から直で出勤するつもりだけど、遅れるかもしれないから」 んまぁ、なんて働き者なのぉぉぉ。グアム饅頭を口にほおばりながら思う私←嘘です
この後、ダンナ様の実家、私の実家、空港近くの民間駐車場に連絡を取る。 この電話代が約5000円・・・・・・。これは、誰も払ってくれないらしい。 宿泊費を払わなくてもいいのだからこれくらい目をつぶればいいのだが またまた損した気分になってくる。(主婦だから仕方がない)
そして、もう夕方の6時・・・・。どこにも行けやしないじゃないかぁぁ! 夕食を取る時間しか残されていないのだ。徒労の1日と化してしまった。
この時点でもなぜ欠航になったのか知らされていない私たち。 本当に名古屋に帰れるのだろうか・・・・・。
ひっぱりすぎじゃないの? いや、ただ長くなっちゃっただけ・・・
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