彩紀の戯言
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2001年01月08日(月) 手を拭く女。

とにもかくにも「よく」手を拭く女である。
いつ拭くのかって?言わずと知れた料理を作るとき。
他にどんなときが当てはまるのかは私には判らない。

「よく」というのは比較級!
もちろん、それなりの根拠がある。

友人を家に呼びつけ飲んだくれるときもあるが
友人の家に押し掛け飲んだくれるときもある。
(あの・・・言葉通りに受け取らないでね)

彩紀も一応女なので友人宅に行ったときにはなんとなく手伝う。
・・が!!私は友人よりもやたらと手を拭いていることに最近気づいたのである。
お皿を触るとき、シンク下の扉を開けるとき、鍋を触るとき・・・。

何かをする度に私は手を拭いていた。しかし、友人は拭かないのだ!
たぶん・・・私が異常なのだと思う。
菜箸も冷蔵庫も包丁も食器棚もピーラーも鍋の蓋も濡れた手ではぜったいに触らない。
必ずタオルで手を拭いている。ふきふき。

調理をする方には解っていただけると思うのだがとにかく手が濡れる。
洗い物をするのはもちろん、野菜を触っても手が濡れることがある。
気になるので毎回手を拭く。ふきふき。そして手が荒れる。


私の前の職業は「分析屋」であった。別名「品質管理」とも言う。
工場でできた製品を分析し合否を出す部署である。
製品は「白い粉」。決して怪しいモノではない。

小数点第4位まで表示される天秤(←いわゆる「はかり」)を使用したり
不純物を確認する化学的な試験をし、白さや粉の大きさを測定したり・・・・
まぁ、私もそれなりにいろんな試験し会社に貢献した。( ̄^ ̄)つもり。

測定の対象が「粉」なので手が濡れているなんていうのはもってのほか。
それでなくても、小数点第4位まで表示される秤なので手の脂ですら気を使う(はず)。
その結果・・・なにかをする度に手を洗いキレイに拭く習慣が付く。

そう。この私の異常ともいえる「手拭き拭き行動」は職業病。
ということに最近気づいた。
いくら職業病といっても、もう辞めてしまったのだから実行する必要はない。

でも・・・どうしても気になってしまう。ふきふき。
これはきっと宿命なのだ!!ふきふき。

職業病の1つ。
化学を学んだ人のビール瓶の持ち方には必ず一貫性がある。
ラベルの上を持ってお酌をするのだ。

化学系では薬品の瓶を持つときには必ずラベルを持つことを教えられる。
(臨床系では薬品名が判るようにと逆に教えられるらしい)
薬品がラベルにたれて薬品名が判らなくなってしまっては困るのである。

酸性が強い薬品なんかでは数年後ラベルがぼろぼろになっていることも多々。
勤め先でもラベルの文字が見えず薬品名が不明で処分に困る瓶がたくさんあった。
トムとジェリーのようにドクロマークが付いたモノもあったので恐い。

話を戻さねば。
あの茶色いビール瓶は薬品の瓶を思わせるのだ。
だから、みんなついついラベルを持ってお酌してしまう。
テーブルの上でわざわざクルクルと回しラベルを手中に収めている!

それと同じことなのだと思う。どうにもならない職業病。
ちなみに作業台が濡れているのも気になる。
実験台と同じく乾いている方が私としては好ましい。


ココまで読んだ方はさぞかし彩紀家のキッチンはキレイだろうと思ったに違いない。
ッブッブー!!レンジ周りはかなり汚い。
年に数回しか掃除しない。(一応、フッ素加工)

なぜか?

答は簡単。職場では汚れる作業はそれなりの部屋で行われていたから。
塗料を使う試験なんかもありトルエンにゲロゲロ言いながら仕事をしたこともある。
くどいようだが怪しい会社ではない。

塗料が飛び散るような作業は専用の部屋があり、いくら汚しても怒られないのだ!
したがって、レンジ周りは汚れてもいいスペースだと勝手に決めつけているのである。
そりゃぁもう、汚し放題!!(笑)

そのため、毎回シュッシュッシューと洗剤にむせかえりながら掃除をするはめになる。
この臭いはトルエンと同じく強烈だと思う。
ごほっ。ごほっ。ごほっ。でも。ふきふき。


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