彩紀の戯言
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2001年02月16日(金) |
どちて?どちて?どちて? |
うぅ。けほっけほっ。ベッドに入るとこんなもんじゃなくなる。 げほっげほっ。げっほ。げっほ。げほほほほ。走り出したら止まらないぜ〜。(古っ) ではなく、出だしたら止まらない。
なぜだろう?湿度が低いから?空気清浄機がないから? 薬局で聞いたところ、体温が上昇するから咳が出るのだそうだ。 ふ〜ん。体温が上昇すると、なぜ咳が出るのだろう?
理解できる程度のモノなら知りたいと思うのがココ数年の私。
「勉強」の目的の1つとして、「なぜ?を解決すること」があると思う。 一休さんに登場する「どちて坊や」をご存じだろうか? 「どちて?どちて?」と一休さんや新右衛門さんを困らせる坊やである。
彼のような貪欲さがあれば楽しんで勉強ができるかもしれない。 残念ながら私にはその貪欲さが学生時代には全くなかった(^^ゞ ただただ、丸暗記をしていた。まぁ、そういう時代でもあったとは思うけど。
私は学生の時に家庭教師のアルバイトをやったことがある。 幸か不幸か教え子に予習させるのではなく(親は望んでいた) 授業の復習、もしくは授業そのものを教えなければならなかった。
勉強の内容は小学生だから簡単だけれど 教えるのには中学生の2倍の労力が必要。 算数なんかでは未知数(だったっけ?)χが使えない。 すべて、つるかめ算である。つるの足が2本、かめの足が4本ってヤツ。
やっと面積の公式が出てきたと思ったら 今度はその公式の意味から始まるのである。 その子の場合これを理解させるのは一苦労だった。 あ・・・すべてにおいて苦労が伴ったんだけど時給がよかったから・・・。
しかし、なぜこの公式になるのかという説明はとても面白かった。 自分の頃にもあったかのかも知れないけど記憶にはまったくなかった。
例えば円の面積は「半径×半径×3.14」だけれど、なぜこうなるのか?
円をまず等分し、等分した三角形のようなものを上下を交互にして並べていく。 丸いピザを等分し、それを四角い箱に入れるカンジ。 これをどんどんどんどん等分して線のようになったものを同じように並べると 四角形になる。この四角形の面積を求める方法を用いるのだ。
縦の長さは半径。 横の長さは円周の2分の1。(四角形の上下の辺を合わせると円周) 円周は「直径×3.14」だから、これの2分の1は「半径×3.14」
四角形は縦×横で面積が求まる。 つまり「(半径)×(半径×3.14)」が円の面積なのだ。 (こんないい加減な説明で解って貰えただろうか?)
目から鱗が落ちた大学生の私は紙をちょきちょきしながら教えたが 生徒にとってはつまらなかったらしい。 学校でも同じことをやったのかも知れないがまったく興味がないようにも見えた。
彼女を責める権利は私にはない。 大学生の私が面白いと感じても小学生の私に同じ感覚があったとは思えないからだ。 現に大学の授業で面白かったのは社会学だけであった。理系なのに・・・。
学校の勉強が面白いと思えることはごく稀なんだと思う。 しかしひとつでも取っかかりがあれば興味に変わり知的欲求になるかもしれない。 欲求は時に素晴らしい力を発揮する。
勉強のできる人が偉いと思っているわけではないけれど いろいろなことを知っている人には魅力を感じる。 それには「ひけらかさない・知らない人をばかにしない」という条件が必須だけれど。
さて、今の私の最大の興味は「はなみずはどうやってつくられるのか?」である。 医学部でしか教えないであろう高等な知識を得るために私はまた夜更かしをする。
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