彩紀の戯言
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先日、1人で電車に乗っていたとき・・・ おばあさんに席を譲った。
実は初めて・・・。
いとも簡単にやってのける人からすれば 「なんだそんなこと」だと思う。
でも、私にとってはいつもなら勇気の要ることだった。
この彩紀史初の出来事の前にとってもステキな人を見た。 自分もあんな風になれたらいいなぁ、と思って数分後の出来事だった。
かなり遠くの席からやってきて立っているおばあさんに 「あの席に座って下さい」と言った女性がいたのだ。 「あの席」にはその女性の荷物が置いてあった。
他の人に座られないように荷物を置くという機転の良さを持ち、 遠くにいても席を譲ることができることを私に見せてくれた女性。
ちなみにおばあさんの前に座っていた人はおばあさんだった。 誰も責められることのない状態。
さて、私の場合は・・・。
私が席を譲ったおばあさんが立っていた前の席は2人掛けだった。 そこには1人のオバサン。隣には荷物。荷物・・・。こともあろうに荷物。
(荷物ドケナヨ)←私の心の声
(ドケナッテバ!)
(アンタガ荷物ヲドケレバおばあさんハ座レルジャン)
(早ク、ドケナッテバ)
この間、30秒ほど・・・?
ぶちっ!
「おばあさん、どうぞ」
荷物をどけないオバサンに対しての怒りが私の行動力となった。 そしておばあさんと場所を入れ替わった私は荷物をどけないオバサンの前に立ってしまった。 見下ろす先には荷物をどけないオバサンの頭。
なんだかものすごく責めている気分になってしまった。 っつーか、荷物をどけないオバサンが悪いんだけどさ。
親切心より先に怒りが私を突き動かし、 良いことをしたはずなのにちょっぴり後味が悪い、 そんな出来事でした。
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