彩紀の戯言
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2003年10月02日(木) |
石けん!実験!気分は論文風!(その2) |
◆方法
1)ククイナッツオイル石けん制作 2)ソフトオイル60%に初チャレンジ
今回も400gバッチなので、オリーブオイルを200g、ククイナッツオイル40g。 これでソフトオイル60%。他にはレッドパームオイルとココナッツオイル。
3)でも、グルグル法でやってみる 4)石けん投入による鹸化速度の変化を「感覚的」でいいから確認
45度にしたオイルとNaOH水溶液を混ぜ、いつものように20分(たぶん)攪拌。 その後、一番最初に制作した鹸化率おそらく100%石けんを下ろし金でゴリゴリしながら 少しずつ投入。グルグルグルグル。 入れた石けんは10g程度ではないかと推測。
100%鹸化率かもしれないということは選定理由ではありません。 色が白いため今回制作の石けんに支障をきたさない、という理由です(爆)。
◆結果
使用感はもちろんまだ判りません。 現在、保温箱の中でホカホカ中です(*^^*)。
型入れまでに実は5時間かかりました。 このうち1時間は夕食に時間を費やしちゃったので、正味4時間という事にしておきます(笑)。 一番イヤな結果が出ました。
こんな中途半端な時間じゃ…わかんないじゃ〜ん(>_<)。
なんだかんだ言ってサボリ魔な私はあまり一生懸命攪拌しないんです(^^ゞ。 だから型入れまで2,3時間ぐらいかかることが多かった気がします。>ソフトオイル40% たぶん一生懸命グルグルすれば半分ぐらいの時間でいけるのではないかと思うのですが…。
ソフトオイル60%で4時間、でもかなりのグルグル度。石けん添加。 まったく、わかりません(爆)。もしかして今回は効果なかったんじゃ…。
◆考察
まず、気づいたことを。 それなりに細かくして石けんを投入しているにもかかわらず… 溶け具合があまりよろしくないような気がしました。 カボチャ色の生地の中に白いものがときどき見え隠れしていたんです。
石けんって溶けなければ意味無いんじゃない?
今回の石けん生地は重量比でオイル:水=8:3ぐらいです。 水の約半分はNaOHが溶けているので計算上はその半分しか溶媒として機能しない、はず(^^ゞ。 果たして、石けんはオイルに溶けるんでしょうか?
実は石けんを型入れした後に表面部分だけに模様でも付けようかと思い、 白い石けんを液体にすることを試みたんです。 何を思ったか私は粉末にした石けんにオイルを加えました。 でも、溶けないんです。レンジで加熱しても。 仕方なく?水を少し加えてみたところ見る見るうちに石けんが溶けました。 お湯に石けんを溶かしてジェルソープにするという方法があるので水だけでも石けんは溶けます。 でも、オイルだけでは溶けない(もしくは溶けにくい)ようです。
つまり…石けん生地作成過程では水が油に包まれている状態であり、 且つ溶媒として機能する水分が少ないため、石けんが水と出会う確率が低く溶けにくい、のかも(^^ゞ。 だから界面活性剤として今回あまり機能しなかったのではないかと…。
石鹸水を加えれば良かったのかなぁ、と、なんだか納得いかず… もんもんとしながらその後、石けん関連のHPを彷徨いました。 そして、まったくの偶然なんですが興味深い記事?を発見したんです。
「水を後から加えると、トレースは早くなるのか(早く型入れできるのか)?」というテーマで 実験された方のレポートです。 攪拌途中で牛乳やコーヒーなどを入れる手法の場合、型入れが早いと感じたそうで、 だったら水を加えるだけでも早くなるのではないか?やってみよう!と、 私のような比較無しのだらだら実験とは違って、しっかりした実験をされております。
個人様のHPなのでリンクは貼りません。 結論。「水を後から加えると、トレースは早く出る!」 時間にして15分。早っ!後から水添加無しは39分。 ソフトオイル70%でこの速さだそうです…私はサボり過ぎなのね(^^ゞ。 もちろん後から加える水の分量だけNaOHを溶かす際に差し引いてありました。
す、すばらしい!!
原因については頭をひねっていらっしゃるようでしたが… こうは考えられないでしょうか?
鹸化し出来上がりつつある石けんが後から加えられた水によって溶かされる形となり、 界面活性剤としてばりばり機能した…。
根拠レスです。ただの新人ソーパーの推測です。 悩める子羊のつぶやき程度に読んで下さいm(_ _)m。
◆終わりに
けっきょく。 鹸化を早くするために石けんを投入するという実験は失敗のようです。 石けんを投入しない方法を行わなかったことにも問題があるのでしょうが、 4時間もかかったのでは例え早くなったとしてもあまり利点を感じません(^^ゞ。
ですが、この実験をしなかったら後から水を添加する方法の記事を読んでも 「ふ〜ん」で終わってしまったと思うんです。探求心はきっと必要(*^^*)。
次回はできるだけ同じ様なオイルレシピで途中で何かの水溶液を添加する方法を 試してみたいと思います。
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