心の切り取り保存

2002年11月23日(土) ティアドロップ


一番近くにいた一ヶ月間。

大きな手も
広い背中も
体温や匂いも

ぜんぶぜんぶあたしのモノだった。

嬉しくて楽しい筈の3日間
フッとした瞬間に見せる寂しげな顔が
ぎゅっと胸をしめつけた。

電車の中で渡された水色の紙袋

初めてのネックレスの時と
一緒の反応をしてしまうあたし。

君の沢山の涙がかたどられたようなプレゼント。
あたしに泣けない涙をくれるようなプレゼント。

「哀しい涙も嬉しい涙も思い出と一緒に」

そんな意味なの知ってた?

小ビンに閉じ込められた君の想い。

美味しく飲めないモカ。

手の上でキラキラ光る。

あたしの心を掴んだものは
建物でも
場所でも
紅葉でもなく

君自身でした。



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ちゃま [MAIL] [HOMEPAGE]

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