フーチーひとりごと。
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その後は彼女と会う機会がなかったので俺はあまり気にしなかったが、ある日 どうしてもひっかかる事があるからぽんたに聞いてみた。 彼女は俺がゲイであることはぽんたから聞いて知っているし、なのになぜ 俺を恋人として紹介できないのかと。 「ぽんたに恋人ができたら私はぽんたと友達でいられないって言われた」と ぽんたは言った。 なんでそれを先に言ってくれなかったんや?って思ったけど、もうわかった からそれ以上のことは聞かなかった。 その後は彼女と俺の付き合いもはじまり、俺は彼女からぽんたに対する想い とかも聞かされてきた。それを聞くたびに俺は「この関係は続かない」って 思っていた。関係もそうだが、俺の気持ちも張り裂けそうだったから。 そして、俺はぽんたに言った。「この関係は絶対続かない。いつかは本当の ことを言わなければいけない」と。そして、俺はぽんたと2人で彼女に 本当のことを伝えた。彼女は「そうなん」って平気そうな顔してたけど、 心中は穏やかではないことはわかっていた。 後日、彼女から俺に手紙が届いた。 「そうなんじゃないかと思ってた。でもぽんたの口から聞くまでは・・・。」 だましてた事への批判と俺ともぽんたとも距離を置くという内容の手紙が。 彼女はぽんたにとってはカミンング・アウトするくらい信頼できる人だから 俺はその間を引き裂く気なんて毛頭ないから俺が悪者になれば2人の間は 保たれると思っていたけど、彼女はぽんたへの気持ちに整理がつくまでは ぽんたに会わないと言った。
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