痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2001年12月18日(火)     Muertos de Risa

    笑い死に、ってこと。邦題なぜか「どつかれてアンダルシア」やっとみ
   れました。全然アンダルシアは関係ないけんね。スペイン映画。監督はア
   レクス・デ・ラ・イグレシア。簡単にいうとお笑いコンビ(どつき漫才)
   のボケとツッコミの愛憎。ドサからトップスターまで。愛も憎もラティー
   ノらしくこってりと。単純に面白い映画かというとそうでもない。前から
   思っていたけれど、スペイン感覚の情感は暗くて重くて日本人にわかりず
   らいです。
    憎んでいるのに離れられない二人、はよくある題材だけど、たとえばあ
   〜なんだっけ、双子の産婦人科医の話し「戦慄の???」題忘れた。とか
   英米の映画は、くどい、しつこい、饒舌すぎる、等あっても分かりやすい。
   作っている人達がちゃんと説明できるかんじがするんだけど。なんだかス
   ぺイン映画は説明?フン!でいきなり人生の泥玉を投げつけられたような
   ワケわからなさとなんともいえない理不尽な感じが残ります。つまり大抵
   後味がよくない。最初から丸くおさめるとかどこかで釣り合いをとるとか
   考えてないんだろうなあ。
    だからこの映画ももう一度みたいかといえばnoだけど、この監督の次の
   映画はみたいかも。きっと次も腑に落ちん、と思うんだろうけど。
    あとね、スペイン映画(そんなに沢山みたことないけど)含蓄がないの
   が特徴だよ。そのまんま見たまんまでいいんだと思う。
    イタリア映画との違いには驚きます。イタリア映画の含蓄、ロマンティ
   コファンタジイアは日本受けするよね。大抵は「わかる、わかるよ!」寅さ
   んと北の国からを見てしまう、登場人物に感情移入してしまうのと同じ要
   素があるではないですか?それでいて感情表現が羨ましくなるほど率直。
   に見える。そんなイタリア映画やハリウッドエンターテイメントを見なれ
   ているとスペイン映画ってなんか奇妙。すごく変なんじゃなくて微妙に腑
   に落ちない。個人がすごく強くて孤独。で、平気。いや辛かったり、悲し
   かったりするんだけど、だからなにか変えようとは思わんよ、みたいな。

    次のイグレシア監督の「みんなのしあわせ」も見にいこうかなあ、でもす
   っきりはしないんだろうなあ。   


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