| 2003年04月02日(水) |
巴里日記�ぅ屮螢絅奪札詈� |
パリではずっと友達のうちにいて、彼女のつくる(友人は料理の先生なのだ)うどんとかパスタとか焼肉を食べていたので、週末にベルギーにいこう!となった時には 「わーい!外国旅行だ〜♥」 と二人とも大喜びだったのでした。
一口メモ) フランスにも焼肉プレートがある。鉄板の部分が石(大理石みたい)で、そこに油をひいて肉や野菜を焼く。熱源は電気。それとまめに、専用の縁に水をそそいでいました。
二口メモ) 肉は 牛 子牛 豚 鳥 を食べたけど、とにかく豚がうまい!それから基本的にあちらの普通の人(グルメとは呼ばれない人)は脂身は好きではありません。豚ロースの脂も丁寧にとって食べてる。
まあ、外国といっても新幹線(ユーロスター)でパリから1時間半だし、お金もユーロで同じだし言葉もブリュッセルはフランス語圏なので、東京から名古屋にいく くらいの気持ちなのですが。だって彼女はパスポートさえもっていかなかった!IDカードがあればまずOKなんだって。わたしは持ってたけどホテルでもみせてくれとも言われなかったっす。
でもまあ外国、なにより泊りがけなので前日の二人の小さな荷物をもっと小さくしようとの作戦会議でガイドブックをどうするか問題でしばしなやみました。 手元にあったのは誰かが彼女のうちにおいていった「地球の歩きかたヨーロッパ編」のみ。その分厚い本のなかで、ベルギー編はほんの7〜8ページ。ブリュッセルは首都なんですがホテルやレストランコーナーもいれて4ページ弱。 必要としていたのは、とりあえず地図とメトロ&路上電車の路線図のみ。迷いに迷って(わたしの「そのページだけ破っていけば」という意見は無視された)ギリギリ最後にリュックから出しておいてきたのですが。 その選択は正解だったとも間違いだったともいえる。
なぜ、ガイドブックのページ数が少ないのか、といえば書くことないから。 「ブリュッセルねえ、市庁舎みてビールのんで小便小僧みてムール貝食べたら もうやることないよ。」と誰もがいうらしい。 そ の と お り で し た 。 なぜ、あんな小さな小便小僧推定身長80cmにみな群がって記念写真を撮るのか、といえば他に撮るものないから。 なぜブリュッセルなどという地味な都市にEUの本部があるのか、というと警備が楽だから。たぶん。間違いなし。 路線図なんかなくてもバスでもチンチン電車でも適当に乗って、やばいわ街から出ちゃう!と思ったらおりて引き返せばいい。直線だと15分くらいでやばいカンジになる。そんな小さな街なのです。真剣な警備隊が街をぐるっと見張ってれば大丈夫。 さて、金曜夕方6時過ぎについていきなり駅で甘〜い匂い。だけどワッフルは明日食べようね!とホテルにチェックインして、ごはんは当然名物ムール貝でしょう、でも有名店にいくのは面倒でホテルのおじさんに近くて美味しいお店を教えてもらう。 (こういう点、現地の言葉が話せるひとがいるといいよね。しかしその店はホテルから2番目に近い店なのでお客さんの半分はおじさんのホテルの客だったと思う。でも半分は近所のひとっぽくて、運良く本当に美味しいお店でした。一番近いお店はムール貝をやっていない。いろいろな意味でおしい。)
三口メモ) ワッフルと(風月堂とかの)ゴーフルは同じもの。ベルギーではフランス語とドイツ語に近いゲルマン系のことば(フラマン語だったかな?)の二つが公用語ですべての表示が2言語でかかれている。そうしないと大変。すごく根深い対立があるから。ゴーフルがフランス語だったかしら。地方によって薄くてカリカリとか分厚くてフカフカとかあるそうで日本には薄カリタイプがフランス語の呼び名で先に入ってきたんだね。
四口メモ) ムール貝、はわかるでしょ。名物料理は野菜のスープで煮たムール貝。これが一人前洗面器一杯くらいでてくる。専門店ではスープが20〜30種類くらいあってトマト味orガーリックorクリーム入りとか選べます。基本はポロねぎとかセロリとかあとはわかんないけど、塩味の野菜スープ。当然塩うすい。もう一つの名物料理ポテトフライが必ず一緒にそえられてくる。これも別にムール貝にあうわけでもない。だってつまりいわゆるフレンチフライポテトだよ。当然日本人やアメリカ人は塩を何度もパッパと振る。 おいしいよ。でも前菜で10個くらい食べればいいや。日本人としては一晩で3年分くらいムール貝を食べた。
翌日はとにかくガイドブックもなにもないからインフォメーションにいって地図を手に入れようと歩き出したけんだど、観光魂が低温でみやげもの魂だけが熱くモエタギッテイルのですぐお店にひっかかる。しかも買い物魂の温度はこれまた低いのでひやかしだけでウロウロしすぎて疲れる。 朝一番で世界チョコレート菓子選手権昨年度一位のお店にいきすんごくデッカイチョコレートを買ってしまったのでなんだか一日の仕事を終えた気持ち。そんな余生を送りながらやっと中心地、市庁舎前にたどりついたらば。 まあ、なんて大きな黒テント。今晩野外ライブがあるらしく、ただいまサウンドチェックの真っ最中。爆音。一応メニューをみてみる。もしかするとベルギーでは有名なロックバンドが4組。しかししらん。フランス的にもしらん、という。 市庁舎前は小さな広場になっていて観光客がキャッキャお茶したり写真をとったり外国旅行をせいいっぱい楽しもうとしてるんだけど、あいにく耳元で叫ばないと互いの声が聞こえない。 つらい気持ちになって静かなところで名物ベルギービールを飲もうと、ふらふらと歩き出すけれどまたまたウィンドーにひっかかってなかなか先に進まない。 途中さがしていた、完全自然醸造?ビールをなんとか無事ゲット。これが飲んでみたら「これはお酢ですか?」というくらい酸っぱい。さくらんぼビールだったんだけどね。フランス人も「これはビネガーですか?」とまったく同じことをいっていました。
このままだとホテルにいってひっくりかえって寝たくなるので、互いに励ましあい小便小僧まえにたどり着く。みる。二人ともカメラをもっていないので「小さいね」といいあってすぐ近くにいっぱいある土産物屋さんにまたも吸い込まれていく。そばでワッフルを焼いていたけど、並んでいたので、名物なんだからどこでも売ってるだろう、とスルー。 実はお世話になったお礼に、友人夫婦に小便小僧Tシャツをおそろいで買ってあげるよ!と意気込んでいたのですが。 あのね、フランス人は隣国のベルギー人のこと(いや、すべての他国人をそれぞれの理由で)ださい と昔から馬鹿にしつづけてきたらしいのですが。 ほんとだよ。 ぜんぜん可愛いのもひねりの効いたのもないの。小便小僧こそ稼ぎ頭でしょ。ブリュッセル土産にはなにはなくともほかにないんだから小便小僧グッズは買うでしょ。だめ。センスない。欲しくないし、ひとにあげたくもない。ガクー。 お腹がへったので、お昼ごはんは観光客がわいわいきゃっきゃしてるようなところにまぎれて美味しくなくてもいいからきゃっきゃと食べようよ!と超観光レストランストリートへ。「コニチワ。オイシデスヨ。」の声のなか、よしココだ!と選んですご〜く親切そうに案内してもらったら、どのお店も観光ランチ定食なのに、なぜか一品料理のメニューをみせるしパエリアオイシデスヨ(なぜベルギーで!)としつこくボル気満々なので、彼女がフランス語で定食でいいの、といったら手のひらを返したように冷たくあつかわれ、岩のように固いパンを食べ計算もわざと間違えられ、悪いけど君たち暗算できないかもしれないけど、わたし珠算3級だから。 プロの観光レストラン魂をみました。
その後もウロウロ歩いて疲れてね、わかったのはものすごくゲイが多いこと、(これはヨーロッパではベルギーとオランダが同性間の結婚を認めているかららしい)チンチン電車は1回乗れば満足なこと、あんまりワッフル屋台をみかけないこと。 もう夜ご飯は韓国焼肉しかないね、と日本食材店でもらった情報誌で探して、焼肉ったの。すごくいい匂いだった。美味しかった。焼肉万歳!でも焼き野菜を塩で食べろ、と言われたときには泣きたくなったわ。その漬けダレの残った肉の皿を下げないで〜(泣)と言うまもなく下げられて二人とも2個くらい塩とコチジャンで焼きタマネギとか食べたけど、ほとんど残してしまった。高かったのに、のに。 浮かれていい匂いなんていってたら洋服すべてに焼肉の匂いがプンプンと染みついてしまい、翌日の新幹線では肩身がせまかった。たった1時間半の高い新幹線に乗るようなひとは、エリートビジネスマンとか金持ちおばさんとかばっかりなんだもん。
最終日は早起きして骨董市と古道具市どちらにしようかと前夜、骨董は夕方少しみたし高いだろうしよく分からないから古道具市に行こう、と決めすごくがんばって早起きしていったらば、たしかに古い道具ばかりでした。朝なのにかる〜く治安の悪そうな地域の広場でフリーマーケット状態。専門のひとも多く出てるけど、古靴とか30年前のどこかのお土産ものとか、つぶれた喫茶店の椅子とか古着の山。 すぐ飽きた。でも無駄に時間は過ぎ、駅についたら最後に買って新幹線の中で食べようね、と言っていたワッフルがない!探したよ。やっとみつけたら、四角い奴でチョコ入り。これではない。けどオサエでとにかく買ってわたしはビール彼女はワッフルと二手にわかれてやっと日本で ベルギーワッフル といわれるものをゲットしてあわてて新幹線に乗って、四角を食べたらチョコじゃなくてさくらんぼジャムでこれがまた酸っぱくて、やっとパリに帰ってオーブンでベルギーワッフルを温めて食べたら美味くて、本場で焼きたてを食べるべきだった!なにしにベルギーにいったんだー!!! とまあ、こんな調子だったのですが、外国旅行は楽しかったです。
あ、本気で観光するなら美術館にいけば有名なフランドル派の絵もいっぱいあるし、教会もいっぱいあるし、王宮は入れるかどうかわからないけど日本の皇家と仲良しらしいし、あと一日くらいは時間をつぶせるかも。でもガイドブック4ページは正しい。
このベルギー旅行のハイライトは出発前のパリですでに起こってしまっていたので、あとはみんなオマケだったのです。 新幹線のチケットは友人の旦那J.Fにネットで予約してもらったの。駅で機械に予約ナンバーを打ち込んで発券すればいいだけだったので、余裕ぶっこいて電車の中で飲むビールを買うから、30分前に駅に着けばいいね、と時間はいっぱいあったのに、その通り30分前に駅につきました。彼女がクレジットカードをだして機械をポチポチいじってもブリュッセル行きが出てこない。「あれ?」「窓口でやってもらいなよ」「失礼な。わたしはフランス歴5年だよ」「わはは」なんて言ってたら、 「・・・・・・・・・・・ノルドだ・・・」 「・・・・・は?・・・・・・・・・ はっ! ここリヨンだよ!!!」 そう、余裕ぶっこきすぎて”予約完了 詳細はここに”をプリントアウトした紙をまさに機械をいじるまで一度も二人は見ていなかったのです。 「でもJ.Fはリヨンだっていったのに〜」 「でもここにノルドって書いてあるったら書いてある」
五口メモ) パリは大都市なのでいわゆるセントラルステーションが3つある。リヨンが東京駅 ノルドが上野駅 と思ってください。駅間の距離もそれくらい。
「タクシーは!」 走る。 「だめすんごい並んでる。」 「あと何分?」 「30分。正確に言うと28分。」 ここで友人愛用パリ路線図 地下鉄バスJR?全線カバーのすぐれもの。 「よし一本でいける!」 ★繋がっていてあたりまえだと思うけど、メトロは遠回りするので、ここでJR直行便その間2駅が威力をはっきする。メトロもJRも同じ切符を使えることも大事。市内20駅まで同一料金同じ切符。バスもね。二人とも当然回数券をもっていた。
走る。JRのD線だ。D線こっちだ。電車がきているけど、どっちがノルド行きかすぐに分からない。人に訊く。これはいかない。じゃあ向かい側?これもいかない。なんなんだー!あと何分?25分。あっ!D線のcとdだって。わかったノルドはaだ。またエスカレーターを駆け上がる。
六口メモ)エスカレーターで急ぐひとのために空けておくのは左側。大阪と同じだね。
aには幸運にも電車がいる。乗る。友人は会社にいるJ.Fに電話する。説明する。ちょっと怒る。リヨンって言った、言ってない。あと何分24分。わかったこれからノルドに行くから!ってJ.Fが来たってどうにもならんよ、もう〜。 しかし、どにかなったのよね。 JRは早かった。でも東京ー上野間は結構あるので、2駅とはいえ10分はかかった。あと14分。しかも上野駅は広かった。いやノルドは上野駅より広かった。なんといっても国際線の発着駅だから。ついたところは在来線のホームで新幹線のホームがどこにあるのかわからない。でも一番はじに違いない。柱にユーロスターのマークがみえる、けど→がない。でもあっちの方が高級の匂いがする。とにかく走る。こっちでいいのかな。でも今ひきかえして探したら絶対間に合わないからとにかく今走ってる方向に走るしか手はないよ。もう賭けだから。絶対勝つ。あと?12分!と話しながらも全力疾走。しかも二人はマダム狙いでヒールの高いブーツを履いていた。ノルドはすごく広かった。
七口メモ)マダムとマドモアゼルでは格段に扱いに差がでる。当然マダムが上。日本人がなめられるのはいくつになっても可愛いマドモアゼル狙いだから。丁寧にあつかうべき一人前の人間扱いされたければ、ふけてみえてもいい。マダムを狙うべし。
しかし我らは正しく高級の匂いを嗅ぎ分けた。金持ちビジネスマンをかきわけてまたエスカレーターを駆け上る。9分前。つきました。新幹線もみえました。あとは切符を発券すればいいだけなのに、どの機械にもひとが並んでいる。とにかく列の短そうなの、テキパキしてそうな人たちの後ろに並ぶ。 そ・こ・に J.F登場!今思うとすごく広くてものすごく人がいたのに、運命の糸をまっすぐたどったように我らは巡りあえた。でもその時は余分に人手がいたってとにかく列が進まなきゃだめなんだから、ちょっとJ.Fビールでも買ってきてよ、と大変しつれいなことを彼のわからない日本語でかわしあっていた。あと6分。 が、彼は一人しか並んでない機械をみつけた。J.F偉〜い。もう大丈夫だって5分もあるもん。 が、が、その機械は発売停止になっていた。ばか!停止の機械をさんざんいじくっていた前のおばさんもばか!あと、3分。もうだめだ。さっきの列に並んでいれば〜。 が、が、が、ここでJ.Fは君たちはとにかく新幹線のドアにいけ、いま旦那が切符をもってくるからと言ってとにかくドアに足を突っ込め、と言った。できることはそれしかなかった。 ★ここでありがたかったのは日本のように改札口がないフランスJRの制度。切符をもって乗ればいいだけ。もちろん電車のドアで切符のチェックはされるよ。 で、こんどは新幹線のホームに走りとにかくドアの前で待った。まだ足をつっこむタイミングではなかった。あと2分。その時新幹線のドアが閉められてしまった!あう〜、時計が遅れていたのか!?あんなに走ったのに。信じていたのに。もう泣きそうだあ。 が、が、が、が、あっちのドアは開いている。そうかこっちは一等車だったのか。よし二等ドアだ。 ★二等までしかない。 あと1分半。J.Fの姿はない。そろそろ車掌さんに泣きついて足を突っ込むべきなのか。するとここで、クリクリ巻き毛ちょい薄黒メガネのおじさんが車掌さんに文句をつけ始めた。なんだかわからない。が、いいぞ。がんばれおじさん。ねばれ。もめろ。駄々こねろ。足をつっこめ。わたし達はどうせわからないと思い、本当に声をだしておじさんにこう声援を送った。車掌さんは手ごわい。全然なにを言われてもかえるの面に小便だ。だめだ。おじさんは負けた。捨て台詞を投げてどこかにいってしまった。あと30秒なのに。いくじなし!負け犬!と今度はおじさんを罵った。 ★このおじさんはちゃんと新幹線にのっていました。なにをもめていたのか?まあフランス人だから。 あと、たぶん時計が正確ならば15秒くらいだ。車掌さんが「あんたら乗るの?」と訊いてきた。ここだ。乗ります乗ります。いま旦那が切符をもってくるんです。すぐそこに居るんです。いま来ます。彼女が話す。わたしは足をつっこむタイミングを計りながらもでかい車掌さんがドアをふさいでいるので、もういいか・・・と諦め気味になる。恥ずかしい。あの時わたしは負け犬でした。でもほんとは彼女ももう駄目だと思っていた、と後ほど告白した。 ベルが鳴った。 とそこに、チケットを高々と掲げたJ.Fが見えたのだ。 キター。キタヨー。 抱きついてキスしまくりたいほどかっこよかったよ、J.F。 でもそんな時間はないのでチケットをひったくって乗り込んだらドアがプシューと閉まって新幹線はあっというまに発車し、J.Fは手をふるひまもなく会社にもどっていったのでした。 席について、まず二人ともブーツを脱いだね。
こんな秒単位のドーパミン出まくりの映画のような30分を過ごしてしまい、ここにてベルギー旅行は99%終了していたのでした。
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